第一分室 肆
恋と憧れと③
ユーリに出会って、一緒に過ごすようになってようやく気づいた。
あれは、恋ではなかったのだと―
フレンが好きだという気持ちに、今でも変わりはない。
けれどそれは、リタやジュディス…カロルやレイヴンが好きだという気持ちと同じなのだ。
恋は…本に書いてあったようにただ幸せなだけではなかったけれど、恋を知ることができたのが嬉しい。
自分が、またひとつ成長できたような気がするから。
胸に秘めたこの想いを、告げることができる日が来るかは、まだわからない。
でも。
この気持ちを手放さずに、大切にしていきたい。
いつか幸せになれることを、夢見ながら―
終
突発的なヴェスペリア話でした(苦笑)
一方的に空ちゃんに捧げます！
返品は何時でも可、廃棄は此方で責任をもって行いますです。
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