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フリー小説置き場
静かな月夜にB
いつの間にか、セネルは眠っていた。

肩にかかるセネルの髪が夜風にそよいで、クロエの肩をくすぐるように撫でる。

「…困った、な」

口ではそう言っているものの、クロエの表情は全く困った様子ではない。
むしろ、優しく微笑んでいる。

幸い、魔物の気配もない。
…このまま、2人でいようか?

眠っているセネルに肩を貸しながら、クロエもゆっくりと目を閉じる。

静かな月夜はいつもよりも少しだけ…ゆっくりとした時間を過ごさせてくれるような、そんな気がした。




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