[携帯モード] [URL送信]

フリー小説置き場
甘えて欲しくてB
「ごめんなさいヴェイグさん。
ちゃんと眠りますから…」
「あまり、無理をするな。
身体を壊しては元も子もない」
うつむくアニーの頭をそっと撫でると、ヴェイグは続ける。

「もっと、俺たちを頼ってくれていいんだ。
アニーには無理をして欲しくないし、甘えてほしいと思っている」

アニーにはずっと笑っていてほしいのだ。
彼女の笑顔を見ていると、不思議と心が和む。
戦いで疲れた心を、優しく癒してくれる…そんな気がするのだ。

珍しく饒舌なヴェイグに少し戸惑ったものの、アニーは控え目に頷く。
「…ありがとうございます、ヴェイグさん。
それでは…早速甘えてみてもいいですか?」
「何だ?」

少しだけためらった後、アニーは小さな声で告げる。
「早く眠らなきゃいけないのはわかってるんですけど…
もう少しだけ、こうしていてくれませんか?」

[*前へ][次へ#]

4/5ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!