第一分室 参
似て非なるもの・・・A
・・・やっぱり、自分とジーニアスは違うのだ。
どんなに似ていると、思っても。
きっと、ジーニアスと仲間たちの関係はこれからもずっと変わらないだろう。
・・・今の自分と仲間たちは、仲間とは呼べなくなっているだろうから・・・。
「ジーニアスは、いい仲間たちがいて羨ましいな」
・・・大きな隠し事がある以上、ジーニアスの前でも決して本心は見せないようにしているけれど。
これは、隠しようのないミトスの本心だった。
「ミトスも、もう僕たちの仲間だよ?」
なんの屈託もなくそう言ってくれるジーニアス。
・・・こんな、隠し事だらけの自分なのに。
あの頃・・・現在から見ればはるか昔になるあの時代に・・・
ジーニアスと出会っていたら何かが変わったのだろうか?
そんなことを考えても、もうどうしようもなかった。
自分も、ジーニアスたちも・・・もう、引き返すことなんてできないのだから。
・・・そっと目を伏せると、ミトスは小さなため息をついた。
終
11500HIT、雪どけ水さまへ捧げます。
ジーニアスとミトスがメインのお話・・・と、いうことでしたが・・・
ほのぼの友情を目指していたつもりなのに。
ふ、蓋を開けたら何だが様子が違います・・・(涙)
雪どけ水さま、リクエストありがとうございました!
こ、こんなのですみません・・・(泣)
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