第一分室 弐 花言葉をあなたへB 「ファラ・・・ んじゃ、オレのほうも何か返すかな」 意外なリッドの言葉に、ファラは目を見張った。 まさか、リッドがそんなことを言い出すとは思いもしなかったのだ。 「え?」 「ファラ、ちょっとそこにいろよ」 程なくして戻ってきたリッドは、ファラと同じように花を持っていた。 ずい、と無造作な手つきで差し出された、一輪の花。 「わたしに、くれるの?」 「・・・他に誰がいんだよ?」 リッドに苦笑され、ファラは花を受け取った。 「ありがとう、リッド」 「じゃ、オレは先に戻るからな」 「え、あ。待ってよリッド!」 すたすたと先に歩き始めてしまったリッドを追いかける前に、ファラはプレートに書かれた花言葉を見た。 リッドのくれた花に込められた意味は・・・ 『あなたと同じ、気持ちです』 ・・・花を、贈ろう。 その想いを花びらに託して――― 終 6700HIT夢見さまへ捧げますリファラの甘々・・・でした。 あ、甘くなっているでしょうか・・・? 初書きリッドさんとファラさん。別人のような気がしてなりません・・・。 夢見さま、リクエストありがとうございました! [前へ] [戻る] |