素敵小説の部屋
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「ふぅ、食った食った!」
「ジーニアスが作る料理は、いつもおいしいねぇ♪」
「ありがとう、ロイド、コレット」
昼食を食べ終わり、僕たちは三人で談笑していた。
辺りは見渡す限りの草原。
ちらほら見える赤やピンクの花たちが草原の緑を彩っている。
思いきり息を吸い込んでみる。
自然の中の爽やかで、少し甘い独特の香りが身体中に染み渡り、穏やかな気持ちになれる気がした。
「…ニアス、ジーニアス!」
「…えっ、何?」
「お前はどっちにするべきだと思う?昼寝と散歩。こんな晴れた日にこそ昼寝だよな!」
「違うよ、やっぱりお散歩だよ〜」
…いつの間にか晴れた日には昼寝か散歩か、という話になっているらしい。
適当に相づちを打ちながら、目線だけである少女を探す。
(いないや…。どこ行ったんだろ)
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