素敵小説の部屋
4
「その理論でいくと、別にアンタに逢った日じゃなくても良いんだろ?」
「そう…だけど…」
その手が。
「なら、僕の誕生日は今日にする」
払われる事はなくて。
「…え?」
「今日が誕生日」
離さない用に握り直した。
「今日…何の日…?何か特別…?」
1年後にこの手は、どうなっているだろう。
互いに六神将、危険とは隣合わせ。
離れているかもしれないし、もしかしたら死んでいるかもしれない。
それでも。
「…特別、なんかじゃない」
手が繋げたら良いと思った。
「1年経ったら…祝ってよね?アリエッタ」
たった今、生まれたばかりの。
この気持ちの誕生日を。
fin
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