[携帯モード] [URL送信]

素敵小説の部屋

「その理論でいくと、別にアンタに逢った日じゃなくても良いんだろ?」
「そう…だけど…」

その手が。

「なら、僕の誕生日は今日にする」

払われる事はなくて。

「…え?」
「今日が誕生日」

離さない用に握り直した。

「今日…何の日…?何か特別…?」

1年後にこの手は、どうなっているだろう。
互いに六神将、危険とは隣合わせ。
離れているかもしれないし、もしかしたら死んでいるかもしれない。

それでも。

「…特別、なんかじゃない」

手が繋げたら良いと思った。

「1年経ったら…祝ってよね?アリエッタ」

たった今、生まれたばかりの。
この気持ちの誕生日を。


fin

[前へ][次へ]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!