素敵小説の部屋
3
「……じゃあ、少し外の風にでも当たってくるか!セの字!!」
「モーゼス、俺は別に…」
「いいから、ワイについて来るんじゃ!」
「は……はぁ……」
こうして、セネルは強引にモーゼスに連れられ、外に出ていった。
―――
「……ノーマ、何処に行くんだ!?」
「いいから、いいから!」
一方その頃、クロエもノーマに連れられ、外に出ていた。
そして二人が来た場所は…
「噴水……広場?何でこんな所に……」
二人は、噴水広場にやって来た。クロエは、何故此処に連れて来られたのか、分からなかった。
「……ちょっと、ここで話しよか。」
「え……?う、うん……。」
二人は、側にあるベンチに腰を下ろした。
そして、ノーマはゆっくりと話始めた。
「…クーは、セネセネの事………好き……なんだよね?」
「ノ……ノーマっ!!」
ノーマが言った言葉に、クロエはとても焦っていた。
「わ、私は別に……クーリッジの事なんか……。」
「照れちゃって、可愛い……。」
「…………っ!!」
ノーマの言葉に、クロエは顔を赤くさせ、そしてうつ向いてしまった。
すると、そこへ……
「ちいと、ここで話でもするか……。」
と、聞き覚えのある声が、クロエとノーマの耳に聞こえてきた。
「……この声は!」
二人は、声がした方へと振り向いた。
すると……
「……モーすけ、それにセネセネ……。」
「……クーリッジ……。」
彼女達から少し遅れ、セネルとモーゼスも此処に到着した。
そして
「…お、あそこに居るのは、シャボン娘、それにクッちゃん…?」
「……クロエ」
セネルとモーゼスも、二人に気付いた。
「クー、これはチャンスよ!」
するとノーマはクロエにそう言って、ベンチから立ち上がり、その場を離れた。
「ち、ちょっとノーマ!?」
クロエの声を無視し、ノーマはセネル達の方に向かい走って行った。
「モーすけ、ちょっと!」
そしてノーマは、モーゼスを引っ張り、噴水広場から出て行った。
[前へ][次へ]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!