素敵小説の部屋
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「……はぁ……」
「どしたの?クー…。溜め息なんか吐いちゃって…」
「ノ……ノーマ……!?」
クロエはこの日、ノーマが下宿している、宿屋に遊びに来ていたのだが……。
なんだかクロエの様子がおかしい。
一人、窓の外を見ていたクロエは、重たい溜め息を吐いていた。
クロエのこの様子に気付いたノーマは声を掛けると、彼女は驚いた声をあげていた。
「どしたの?クー…。」
ノーマは再びクロエに尋ねる。
「い……いや。何でもない。」
すると、クロエはノーマから顔を反らし、そう言った。
「……ふーん。」
「……な、何……?」
「セネセネの事……でしょ?」
「………う…。」
「当たり?」
「………」
ノーマのその言葉に、クロエは黙り込んでしまった。
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