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素敵小説の部屋

「プ、プレセア、ごきげんよう///」
声が上擦っている。

(ああ、ごきげんようだなんて、僕はなにを言ってるんだ…)
がっくりと肩を落とし、頭を抱える僕。

「…?ジーニアス、落ち着いてください」

「う、うん…」
大きく深呼吸をしてみたものの、鼓動は一向に鳴りやんでくれそうにない。
一人の少女が自分のそばにいるだけで、こんなにも取り乱してしまうのだろうか。

「どうしてここへ来たんですか?」

「どうして、って…」

(プレセアに会いたかったから、なんて言えるわけないじゃないか…///)

「ち、ちょっと散歩してたんだ」

「そう、ですか…」

「隣、座っていいかな?///」

「…どうぞ」
木の幹にそっと体を預ける。
葉っぱの隙間からわずかに日光が差し込み、遠くでは鳥たちが気持よさそうに歌っている。
思考に霞がかかる。
まぶたが落ちてしまうまで、そう長くはかからなかった…。

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