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第三分室
旅立つ君へ 1
封神計画がついに実行に移された
遂行者は・・・望ちゃん。大切な、僕の親友
この計画の遂行者に、望ちゃんが定められていたことを僕は知っていた
知っていたからこそ
僕は・・・崑崙十二仙になった

望ちゃんのために
少しでも、望ちゃんの役に立てるように
そのためには『崑崙十二仙』になることが一番だった
十二仙になれば
望ちゃんと対等の立場でいられる
対等の立場ということは望ちゃんと同じだということ
望ちゃんの近くにいられるということ
望ちゃんが十二仙と対等の立場になると聞いたからこそ
僕は十二仙になることを承諾したんだ

でも。
それは僕にとって最大の誤算だったのかもしれない

望ちゃんが旅立った時
僕は望ちゃんと一緒に行きたかったけれど
その『十二仙』という立場が邪魔をした
陰ながら、サポートすることができたのは希望通りだったけれど
僕は望ちゃんのところへは行けなかった
望ちゃんのところへ行くことができるのは
僕ではなく・・・僕の弟子なんだ
いっそのこと十二仙ではなくて
ただの一介の仙人・・・道士であったのなら
望ちゃんのとなりへ行くことができたのかもしれない



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あきゅろす。
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