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第三分室
雪降る日にA
「たぶん、明日は雪掻きだろうね」
「そうだのう」
普賢に答えながら、太公望は内心うんざりしていた。
彼らの住まう玉虚宮は、崑崙山の教主が住んでいる所ということもありかなり大きな建物である。
そこの雪掻きとなると…考えるだけで疲れが出てくるような気がする。
雪が降るのは毎年のことだが、今年は特に多い気がするのは気のせいだろうか?
確か、去年はもっと少なかったように記憶している。
しかし、それでも二人がかりでも半日はかかった。
それ以上に雪が多いと思われる今年は、丸々一日以上と覚悟をしなければならないのだろうか。

「太乙あたりが雪掻きマシーンでも開発してくれんかのぅ」
そんなことを言っても一朝一夕で出来る代物のはずもなく。
明日の雪掻きは免れないだろう。



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あきゅろす。
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