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第二分室
悩みの果てに@
「・・・・・・」
自分のすぐ横に立っているユーリをこっそりと見たヴォルフラムは、気づかれないようにそっとため息をついた。

現状では、ヴォルフラムの肩の高さも目線も、すべてがほぼユーリと同じくらいである。
実は、ヴォルフラムとしてはそれが気にかかって仕方がないのだ。

ユーリはまだ成長期であるらしい。
そうなると、これからまだ伸びる可能性があるということになる。
もちろん、ヴォルフラムの方も成長が止まってしまったわけではない。
長兄、次兄と共に長身である以上、全く望みがないというわけでもなさそうである。

けれど、これ以上身長差が開いてしまうとユーリに置いていかれるような気がして・・・。

そんなことを思っているからか、ヴォルフラムは何とか背を伸ばそうといろいろと試し始めたのだ。

けれど、日々努力をしているのになかなか成果が上がらない。
良いと言われたものを全て試すような勢いで努力をしているのに。

試したものの中には、食事に気をつけるといった本当にごく普通のものから、骨飛族の骨をお守りにするといったなんとも怪しげなものまで様々である。

今日も、日課となっている測定結果を見てため息をついたばかりなのだ。


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あきゅろす。
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