[携帯モード] [URL送信]

第二分室
退行のすすめ?B
研究室に着くなりグウェンダルは、次々と色々なものを取るように頼まれた。
いつも実験に使っている台の上は、あっという間に様々な薬品などが並べられていく。
グウェンダルには何がなんだかまったく理解できないのだが、アニシナはきっとどの薬をどのくらい混ぜて…などと、頭のなかで組み立てているに違いない。
「では、さっそく調合をはじめましょう」
いつものように、自分の椅子に座って台の上に手を伸ばす。
「…」
椅子と現在の自分の身体がまったく合っていなかった。
このままでは、とても調合という、精密な作業ができるはずがない。
もしこのまま行なえば、失敗する恐れがあった。
ため息をついて立ち上がったアニシナは、グウェンダルを見た。

[前へ][次へ]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!