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第二分室
豆と牛乳A
「誰が豆だっ!」
「別に兄さんのことを言ってないよ」
穏やかになだめるのもいつものことなので、慣れたものだ。
ウインリィもいつものことなので、自分は豆じゃないというエドワードの主張を気にも留めていない。

「牛乳一本分のカルシウムを摂るためには、どのくらい食べればいいの?」
牛乳ビン一本分200tのカルシウムは約220r。
それを豆に換算すると…
「ええと。豆の種類にもよるんだけど、だいたい250gくらいかなぁ」
250gの豆となると、かなりの量になる。
さすがに、そんなにたくさんは食べられない。
「豆で摂るのは難しいのね…。
それなら、これからエドは毎日牛乳のかわりに豆乳を飲めばいいのよ」
「へっ…?」
「豆乳だとたんぱく質も一緒に摂れるね」
たんぱく質も、体を成長させるのには、とても重要な栄養素のひとつである。
名案だとばかりに満足げに微笑むウインリィに、エドワードは溜め息をつく。
「さっそく、豆乳を使った料理を考えなくっちゃね」
何がいいかしらと、ウインリィは考え始める。
まずは豆乳シチューでしょ、豆乳プリンに豆乳アイス…豆乳クリームスープなんてどうかな?
うきうきと、楽しそうに思案は続く。

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