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第二分室
雨音B
たくさんの雨が自分の手の中に降り注ぐ様子は、なんだか不思議だった。
集まった雫を地面へ。
もう、すっかり潤っているように見えるのに、地面はビビの落とした雫を受け止める。

それほどまでに、渇いていたのだろうか?
そう考えると、哀しかった。
人々だけでなく、大地も疲れ果てているのに違いない。

「もう、だいじょうぶよ…」

優しく大地に語りかける。
雨は、降ったのだから。
渇いていた大地に、降り注ぐ天の恵み。
これで傷ついていた大地も癒されるだろう。


恵みの雫は人に、大地にひとしく降り注ぐ。
傷ついたものたちを、癒しながら。





いまだに大好きですビビ様。
なんだかなつかしい…。

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あきゅろす。
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