◇物語◇ アカツキアライヴァル _______ バンバンッ 響き渡る銃声 敵の弾が頬かする 急いで反撃するが囲まれてしまった 鈴谷:… 一人ならふつう死ぬところだろう しかし背中は仲間でありライバルである侑兎が守っていた 侑兎:…俺達を狙った時お前らの命は終わってんだよ バァッン ズシャッ 鈍い音が響き戦闘終了の合図がなる 鈴谷:…っち 侑兎:よっしゃーっ!俺の勝ちっ! 悔しそうな顔を浮かべる鈴谷に対し くしゃっと満面の笑みで勝ちを喜ぶ侑兎 鈴谷:まだ30勝30敗の引き分けだ 侑兎:俺の勝ちだな 2人は軍の中でもずば抜けた戦闘力で しだいに競い合うようになっていた 華月:2人共、危ないよ 黄羅々:すっごかった!きらきらに輝いてたよっ! 鈴:銃使ってみたけど当たらなかった 流亜:当たったよ、俺に 侑兎:腹へったぁ、今日お前のおごりなっ 鈴谷:は、ふざけんな 侑兎:負けただろ 鈴谷:まだ勝敗はついてない 侑兎:いーや!俺の勝ちだ 華月:仲良いね 鈴:うん そんなやりとりを見て微笑む きっとこの2人は相性が良いんだろう 互いを意識し高めあい認め合っていて そんな姿を後ろから見ているのが好きだった ________ ____ しかし数ヶ月後 第三次太陰大陸大戦争が始まり侑兎はその際ラストを庇い死んでしまった 鈴谷:…なんで死んだんだ まだ火薬の臭いが残る空を見上げ らしくない事を喚いてみてもなにも無くて 鈴谷:もう追い越せないだろ… ‘なんでそんな悲しい目をして空を見上げるんだ’ 先を走るお前に追いついて、 ‘なんだこんなもんか’って笑って… 気づけば一緒に居て 自分が認めた数少ない仲間 鈴谷:…勝ち逃げすんなよ ‘俺の勝ちなんて冗談じゃねーか…ちゃんと笑え、そんな顔するな’ ずっと共に進めると理屈無く思っていた _______ ___コンコン 鈴:…鈴谷入っても良い? 鈴や華月が部屋をノックする事にまだなれない 鈴谷:あぁ 華月:…鈴谷コーヒーで良かった? 鈴谷:あぁ、ありがとう 終戦後には気づけば三人で同じ部屋を使うのは苦しくなっていて 二年半の長さを改めて知る 何を話すでもなく重い沈黙が続く 華月:…皆ごめんね… 沈黙は謝罪と悔いの言葉で破られた 鈴:華月は悪くない。最後には助けてくれた 確かに華月は俺達をラストへと近づけたが、それは一族や家族のため 華月:…でも遅かった 鈴:…華月… そう言うと2人は暗い表情になった 鈴谷:…お前のせいじゃない こいつらが自分のせいだと悲しそうな顔をするたび もうそんな顔はさせたくないと思うのだ 鈴谷:お前らが気にするな だから前を向こう 侑兎みたく皆を笑顔にはできないが鈴がしてくれる 侑兎みたく皆をまとめることはできないが華月が補ってくれる 仲間がいる 今度は俺が仲間を守って… ‘振り向くな ここはまだ道の途中だから’ 手を伸ばしても届かない距離に居ても その確かなお前の存在を 忘れないから _______end 鈴谷と侑兎主役のお話でした 〜Myキャラ〜 侑兎、鈴、鈴谷、華月、アルト、蘭、黄羅々 鈴谷と侑兎の深い絆と 互いを認め尊敬し、 ライバルとする そのライバルの死から 仲間への思いを改めて感じる という場面の一部を書きました。 番外編としていますが本編へ移すかもしれません 綺麗に伝えるために どうしようか試行錯誤しました そして失敗しました! [*back][next*] [戻る] |