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mind一輝side〜

俺って結構、冷静に物事を見極めて策を練った上で行動するタイプ。

喧嘩だって強い。

強いのに頭も使う。

それと、ずる賢いのかもしれないけど勝算の糸口を見つけるまで色々と考えて、その後に行動する。

普段はバカのふりをしているけど、頭の中は冷静に色々な物事を考えているタイプ。


場の状況判断だって得意。
だけど、あえて空気は読まない。
しかし考えた結果、必要な時と場合と人物にはバカみたいに愛想を振りまく時だってある。

あくまで人懐こい人物を装い、本心は悟られないようにする。


能ある鷹は爪を隠す…って言うだろ?



中学の頃から女子にはモテたし、街を歩けば綺麗なお姉さんが声をかけてくる。

俗に言う逆ナンも頻繁にされていたし、女には不自由していなかった。

恋愛には興味が無く、ただ溜まったら精の捌け口として適当に女を抱く。


恋心?

恋愛?


何ソレ?って感じだった。



男子から喧嘩を売られても何故か勝ってしまう。


自分で言うのもなんだが、頭の回転も速いしピンチになっても良い案を瞬時に思いつける。


人生って…楽勝だな。

そう思っていて、ずっと自分が天下だと思っていた。




高校に入学するまでは・・・。



地元を離れ、遠くの高校に入学する事になった。

ダルい事にそこは男子校だったけど、街に出れば女を抱けるし何の不自由も無い、今までとたいして変わらぬ退屈な日常が続くと思っていた。


眠い瞼を擦り、やる気無く初日の登校をした。


そして、出会ってしまった。



天宮莉央に・・・。



初めて天宮莉央を見たのは入学式の時だった。


桜の木の下で人々が取り巻きを作るように群がっていた。

何やら騒がしかったのを覚えている。

その時の俺は、芸能人をしている学生でもいるのか?下らない…そう思いながら人群れを通り過ぎようとした時、偶然にも人と人の頭の間から取り巻きの中心が見えた。


中心で困ったように佇む一人の存在を目撃して…


俺は目を見開いて一瞬呼吸を忘れた。



衝撃的だった。



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あきゅろす。
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