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指導!


「慎太郎さん。今度は俺からも質問して良いですか?」

「どうぞ」

「阿部達はどうなるの?」

「まさかと思うけど、あの3人の心配をしていますか?」

「・・・」


「君って子は…。自分よりも人の心配ですか?歩夢君が彼らを友人だと思っているのは勝手ですが、彼らは今後、君を今まで通りの男友達として見られるか解りませんよ。歩夢君には辛い言葉かもしれないけど・・・レイプ未遂だった事、自覚していますか?」

「レイプって・・・そんな」

「事実です。現に私は精液にまみれた裸の君を確認しました。」

「それはッ!!」

「それは何だと言いたいのですか?紛れも無い事実でしょう」

「…でも」

「でも、じゃあ無いです。しっかりして下さい!能天気でいるのも大概にして下さい。私は社長と違って君に対して特別な感情を抱かなければ甘くも無いですよ?一人の子供、生徒としては守りたいけど贔屓して甘やかせるつもりは有りません。現実を受け止めて下さい、歩夢君の為を思って言ってるのです」

「・・・。」

慎太郎さんの言葉に俺は何も言えなかった。

「彼らの処分ですが、男子同士のレイプ未遂なんて噂が広まれば君を含め、あの3人の将来にも関わる事ですので、学校側には集団リンチなど一般的な暴力事件としての報告になるかと思います。・・・しかし、学校側がイジメとも判断出来るこの行為を重要と判断すれば重い処分となり彼らは退学かもしれません」

「そんなッ!俺のせいで…、俺なんかに変な事をしたせいで退学なんて、あいつ等が可哀想です。阿部達は馬鹿だけど、授業も真面目に出て、俺と違って今の段階から進路まで決めているんです!一生懸命頑張っているんです!…どうにか、あいつ等を救えませんか?」

「まったく…、呆れて溜息も出ませんよ。まだ人の心配をするのですか?自分が酷い事をされたのに?」

「それでも彼らは誠意を込めて謝ってくれました」

「ご自分がされた事を冷静に思い返してください。謝ったからと言って簡単に許せる事では無いはずですよ?」


「言葉では説明出来ないけど、彼等も自分達のした事に対して悔いてるはずです。阿部や小峰、小野沢は謝ってくれたんです。」


俺の言葉を聞いた慎太郎さんはイライラしているのか眼鏡を外して目頭を指で押さえ、深い溜息をついた後に、再度、眼鏡を掛け直すと冷めた視線で俺を見た。


「謝った?…そんな事で許すなんて馬鹿じゃないのか?歩夢君は彼らに何をされたか自覚していますか?友達と思っていた連中に裏切られたも同然の屈辱を受けたのに謝罪一つで許すんですか?」

「許します。彼らは無理矢理俺に酷い事をした事に対して後悔してます」

「はっ?何を根拠にそんな事が言えるんですか?」

「表情と態度…と、口調?あと、その他もろもろです」

「……歩夢君は馬鹿で御人好しなのかもしれないけど、君は人間的に甘すぎて私個人としては少々腹立たしいです。…はっきり言うとイライラします。甘い、甘すぎる」

自分が甘く未熟な人間だって事は百も承知だが、慎太郎さんの感情を垂れ流しな態度と言葉に俺も少し意地になっている気がする。


「不快な思いをさせてゴメンなさい。それでも誠意の篭った謝罪をした彼等に対して俺はこれ以上何も求めません。先程、先生に見つかった時の心臓も凍りつくような恐怖体験だけで十分だと思います。あれは絶対に寿命が何年か縮んでます!それに、ちゃんと謝罪をしてくれたから良いんです!被害者の俺が良いなら良いじゃないですか」


まるで俺は子供の口喧嘩の様な口調になってきた。

慎太郎さんは俺の返事に眉山をピクリと動かした。


「ほお、誠意の篭った謝罪をしてくれるなら、あのような・・・男として屈辱でしかない事をされても平気なんですね?」

「平気では有りません。…けど、許すんです!」

「そうですか」

「そうです」


「それじゃあ・・・」

慎太郎さんは眼鏡をソファー横にあったデスクに置くと俺の前に立ちはだかった。


「?」

俺はソファーに座り続けて顔だけで慎太郎さんを見上げると、慎太郎はネクタイを緩めた後、俺の両肩を掴んだ。


「??……うあッ!!」


−ドサッ!


急にソファーに押し倒された?!


「え?慎太郎さん!?」

慎太郎さんは、俺の両腕を頭上で一まとめにすると空いた片手で、先程せっかく着なおした俺の制服シャツのボタンを外し始めた。


「ちょっ、慎太郎さん!!?何してるんですか!?」

「全て終わったら私も誠意を込めて歩夢君に謝罪をしますよ」


「は??!」


俺の疑問符はスルーで慎太郎さんは俺のYシャツを広げると胸元に顔を埋めて鎖骨の下あたりに唇をつけたまま顔を下へと滑らせていくと、鎖骨と乳首の中間辺りの所で停止した。


すると…

−ズチュッ!!

「くぅッ…!!?」

白肌をキュッと強く吸われてピリッ!とした痛みを伴なった肌に俺は驚きと共に条件反射で小さな声を漏らした。

慎太郎さんは顔を上げて俺の顔を覗きこむと、形の良い唇の口角を片方だけ上げた。


「誠意を込めて謝れば君は同じ男に陵辱されても許せる広い心を持っているんでしょう?」


俺は揺れる瞳で慎太郎さんの顔を見上げていた。


「えっ?…えぇ??」

「男性に陵辱される事に対してあまり傷付いていない様ですし、それどころか加害者を庇う余裕まであるなら・・・」


ボタンを全て外され、ガバッ!とシャツを左右に広げられた。


「犯してさしあげますよ」


「…えぇッ!?ちょっ、何言って…」


「貴方は男を甘く見すぎです。いいですか歩夢君。・・・男性に欲情される事が恐怖になる様に教育してあげます」


「・・・・慎太郎さん??」


「特別指導ですよ、あゆむ君」





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あきゅろす。
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