ダークネス・ゲーム 7 友梨はチラリと横で真剣を構える昌獅を見詰めた。 「………ねえ。」 「ん。」 「貴方は何をそんなに憎んでいるの?」 「――っ!」 昌獅は目を見張り、友梨をジッと見詰めた。 「こんな事聞いといて、なんだけど、理由は聞かないでおくね。」 「……。」 「ただ、何となく貴方のそんな目が憎んでいるような、悲しんでいるような、そんな複雑な目付きだったから。」 「……。」 昌獅は結局何も言わないまま、階段の縁を乗り越え下へと落ちていった。 「あ……。」 友梨は驚いて、目を見張ったが、すぐに、彼を追いかけるように降りていった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |