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「怒ってねぇし。そろそろ飯食いに行こ」

「バレバレ」

「うっさい」


先程落としたアキカンを拾い、丁寧にゴミ箱に捨てた悠はオレを置いて先に歩き出した。


「待てよ」


先に行く悠を小走りで追い掛け、寂しそうに揺れている悠の手を握った。





何でオレはキスしてしまったんだろう。

何で手を握ってしまったんだろう。


恋人なんかにならなければ、


悠の存在の大きさに気付く事はなかったのに。


気付きたくなんかなかった。



悠と居たら幸せと感じてしまった自分に、
悠と居たらドキドキしてしまった自分に、
悠とキスした時に興奮していた自分に、


気付く事何てなかった。



いや、その前から気付いてた。

認めたくないだけ。


確実に、オレは悠を好きになってる。

友達、幼馴染みとかじゃなく、一人の人として、


確実に惹かれていた。


ご飯も食べ終え、オレは悠を家まで送った。って言っても、悠の家は真向かいなんだけど。


「じゃあ日曜日に」

「明日は?」

「ほぼ毎日一緒なんだから別に明日くらい会わなくても平気だろ」

「ケチー!」

「二回目」

「うっさい」



時間が戻るなら、


本心を伝えたい。



君がまた許してくれるなら、



隣に並んで歩きたい。



オレの我が儘で



自分勝手で




沢山君を傷付けた。




オレが付けた傷を、



オレに治させはくれないだろうか?




また、言われるかな





『何も解ってない』



って




そうだよな。



付き合い初めて、気持ちに気付いた筈なのに



その気持ちを無かった事にして



また忘れて



同じ事の繰り返し。





ごめんな?



本当にごめん。




でも、








好きなんだよ…悠







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あきゅろす。
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