君の心に届け
6
無事に、午前中が終わった。仕事を把握するのは大変だけど、頑張らないといけない。それに、佐々木さんが居るから安心出来る。
「やっと、終わった」
「三浦、まだ午後もあるぞ。」
「ですね。もう昼なんですね」
「早いなぁ、三浦?昼飯どうする?」
「弁当があります」
「へぇ、お弁当ですか。それって愛妻弁当か?」
「いえ、違いますよ。自分で作った弁当です」
愛妻弁当か?冬哉が生きてた頃は毎日作ってたけ!懐かしいな〜
「三浦?どうした」
「いえ、何でもないです」
「そっかぁ。しかし、三浦の弁当美味そうだなぁ」
「ありがとうございます。味見して見ますか?」
「良いのか?」
「はい、良いですよ。」
「迷うなぁ、唐揚げと大根の漬物貰うよ」
「どうぞ」
「いただきます」
味の保証は出来ないけどね。
「佐々木さん?どうですか」
「ウマッ、三浦って料理上手だなぁ」
「ありがとうございます。料理とか大好きで毎日作ってるんです」
「すっげえなぁ、三浦が女性だったら嫁にしたいよ」
「佐々木さん!残念ながら、僕は男性ですよ」
「そうだなぁ、昼メシ食べて午後も頑張るか」
「はい」
佐々木さん、ごめんなさい。僕は…両性なんて口が裂けても言えない。それに、もう恋愛はしない。僕が愛した人は冬哉だけだから…
本当にごめんなさい。僕は心のそこから謝った。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!