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その感情の名は (ビアンキとM.M)







「どうしてアンタはそんなにも偽善を振りまくのよ!」


みっともないとわかってはいたけれど、見当違いだと知っていたけれど叫ばすにはいられなかった、どうして。
俯いて、震えながら問う。
声は先ほどの叫びが嘘みたいにか細く震えてしまった。

私からお金以外の全てを奪ったくせに今更救いの手を差し伸べるなど愚の骨頂。
何をしようとも本当に手に入れたいものはもう届かないところにいってしまった。


「嫌いよ、あんたなんか」


精一杯の虚勢を張って、のろのろと動きだす。
一度止まってしまった身体は鈍く重く、まるで鉛を引きずるようだった。


「私は貴方のこと結構好きよ」


ふらついた体がそっと支えられる。長い腕、細い指。
あのひとよりもしなやかで、しっかりとした。
まるで母が全てを慈しむようなぬくもりを携えて。






ビアンキ姐さんとMM。M.M→骸前提で。この二人大好き。
ビアンキはお姉さんなんだけど母性愛が高そうだ。
ハルとか可愛い、いとおしいな、と思った相手を慈しめる人。奈々さんはその上。






あきゅろす。
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