The BasketBall Which Kuroko Plays
☆△幼馴染みからの脱出 【10/23 伊月 俊】
『ハァ……どーしよ』
「お前が溜め息なんて珍しいな?」
「どうしたのよ、悩み事なら話してみなさいよ!」
『順平にリコ……あのね?』
私が迷っていたのは自分の幼馴染みについて。
私は幼馴染みの前に彼、伊月俊が好きなのだ
が、彼はあのダジャレを言わなければとてもモテる
つかムカつく事に言ってもモテる。
今日はそんな彼の誕生日、だからクラスの女子達が彼にプレゼントを渡そうと奮闘しざわめくワケで……
『そんな感じで何か私は渡せないというか、自分で行けない子に頼まれるというか……』
そう、幼馴染みなだけあって直接渡せない子から頼まれたり、付き合ってもいないのにこういう時何故か見張られたりするのだ
全く、幼馴染みとは面倒なモノだ……
そんな関係じゃ無ければ私も皆同様キャーキャー騒いでプレゼントも渡せたろうに
幼馴染みなんて肩書き、いっそ出来ることなら捨ててしまいたい
「そういう事かよ……お前も毎年苦労人だなー……」
『そう思うなら変わってよ、順平!』
「何でだよ!?絶対に嫌だね!」
「あ、だったらこうしたらどうかしら?」
『リコ顔顔!顔やばいよ、めっちゃ怪しいよ』
「日向君が美那の彼氏になるのよ!」
『「ハァアアアッ!?」』
「そしたら伊月君が絶対に嫉妬するから見返せるわよ♪」
「だからって何でオレ!?」
「一番仲良くて近くに居るからよ」
「……はぁ、分かったよ。やってやる」
『え、コッチの意見無視?しかも嫉妬なんて絶対にするわけ無いじゃん!!』
『「絶対するから、まぁ見とけ」』
『え、えぇ……?』
私はリコ達に言われた通り順平と付き合っている゙フリ゙をする事にした
絶対嫉妬なんてしないとおもうけどなぁ、俊にとって私はただの幼馴染みだと思うから
『ねぇ、これでホントにいーの?』
「おー、何とかなるんじゃね?」
『俊の視線が痛いよ、じゅんぺ……!』
「俺はお前の倍だ、ダァホッ……!」
『私がまだ誕プレあげてないからかな…っ!?』
((取り敢えず、このままじゃ私/俺精神的に死ぬ……!))
「言ってきたわよ、アンタらが付き合いだしたっていう偽情報」
『「マジですか」』
「マジよ。あ、嘘っていうのは美那が自分で言いなさいよ?」
『Why!?何で私だけ!?順平も共犯!!』
「「それが決められた運命なんだ/なのよ」」
『決め台詞で終えんなバカヤローッ!!』
そうして放課後、私は何故か幼馴染みの伊月俊君に拉致られました
『え、と……伊月くーん……?』
「……何?美那」
『そろそろ解放して頂けますと助かるんだけど、帰りたいし』
「イヤだ」
『Why!?』
この会話を何回したことだろう
私は今、後ろに教室の壁そして顔の横には俊の両手があり目の前には俊の顔。
御丁重に私が逃げられないように私の足と足の間に俊の足が入っている
「……がと、日向と付き合ってるって本当なのか……?」
『え?あー……』
「……っマジかよ、最悪だな……」
『え……最悪……?』
「っオレは、お前がずっとずっと、幼い時から好きだった。今でも大好きだ」
『え、は!?』
「でもお前らが付き合ってたなんてな……」
俊は自嘲気味に「最悪な誕生日だな……」なんて今にも泣きそうな顔で言うものだから、私は無意識に言ってしまった
『私も、俊が好き。大好き……!』
「っでもお前らは……!」
『嘘だから!全部嘘だから!だからそんな悲しい顔しないでっ……!!』
私はここまでの事を全て話した
プレゼントの事、俊の事が大好きな事を
「っはぁー……良かったぁ……」
『え、と……ゴメンね?』
「取り敢えず後で日向シメる」
『えぇ!?これ企てたのリコ!』
「情けないがカントクは後が怖いからな……」
『あ、それ同感』
「美那、」
『な、に……っ!?』
キスされた、不意討ちでキスされた!
俊はイタズラっ子のような顔で「オレを騙してた罰だから」なんて言うものだから、私は自分でも分かる位顔が熱くなった
「後、まだ言われてない事あるんだけど?」
『あっ……俊、』
「なに?美那」
誕生日おめでとう!!
大好きっ!
(うん、オレも大好きだよ)
(これからもよろしくね、俊!)
(こちらこそ、よろしく美那)
―――――――――
伊月先輩おめでとぉおおっ!!
何か切甘ってこんな感じ?という風に手探りでした
伊月センパイで初ジャンル?にチャレンジ!!
ちなみにセンパイも初です♪
再編集150325
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