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The BasketBall Which Kuroko Plays
△ツンツンデレ 【緑間 真太郎】
 
 
『い"だぁ"っ!?』
 
 
どーも、凉莉美那でーす
初っぱなから変な声出してスンマセン…
 
でも、仕方ない、仕方ないんです!!
何故か置いてあるデッカイ狸の置物に気付かず、足をぶっけました……
 
誰だ!こんなとこに狸の信楽焼置いた奴!!
 
 
「なんなのだよ、変な声をだして」
 
『真ちゃん!』
 
美那ちゃん、ダイジョブ〜?さっきソレに盛大に足ぶっけてたけどww」
 
『心配するか笑うかどっちかにするのだよ!!高尾!』
 
「イヤなのだよ〜ww」
 
「お前ら…、真似をするな!!」
 
『「それこそ、イヤなのだよ!!」』
 
「だから、真似をするな!!」
 
『真似をするな!!』
 
「するな!!ww」
 
「〜〜〜〜っ!!」
 
『あ、ゴメンゴメン、真ちゃん!』
 
「あー、真ちゃん泣かないで!!」
 
「泣いてないのだよ!!」
 
『真ちゃん、怒ってばっかいると血管切れちゃうゾ☆』
 
「ブフォッ!アハハハハハハハッ!!血管、切れ、と、か!つか、言い方ウゼェ!!」
 
『さぁ!和成も一緒に――』
 
『「切れちゃうゾ☆」』
 
「……っ!!」
 
「アハハハハハッ!ヤベェッ、わらっ、すぎ、て、腹、痛い!!」
 
『相変わらず笑いのツボ浅いなぁ〜ww』
 
「だ、て、おもしれぇ、だもっ!!」
 
『ったくもー…、……真ちゃん?』
 
「……」
 
「何々、真ちゃんどーしたの?」
 
『真ちゃんに呼び掛けても、返事がない…、まるで屍のようだ……』
 
「死んでない!真ちゃん死んでないから!!」
 
『例えだよ、例え!』
 
「てか、本当に真ちゃんダイジョブなの?」
 
『考え事してるんじゃね?』
 
「え、真ちゃんが考え事!?無いっしょ〜」
 
 
有り得ない!!って和成は否定するけど本当にこれは考え事してるんだよね…
長く幼馴染みと恋人やってれば分かる
何考えてるの?真太郎……
 
 
『真ちゃんってばっ!!』
 
「っ!?あ、あぁ、スマン…」
 
『どーしたの、考え事なんかして?』
 
「それは…だな、さっきのお前が……く…て……のだよ」
 
『ゴメン真ちゃん、後半全く聞こえないんですが!!』
 
「あっ!!俺分かっちゃった!真ちゃんの言ったことーww」
 
「っな、高尾!?」
 
 
え、ウソ、マジで?
私が分かんなくて、和成に分かるって何か複雑な心境なんだけど!!
なんだろ、このモヤモヤ……
 
 
「真ちゃんさ、こう言ったんでしょ?」
 
 
さっきのお前が可愛くて、情けないが見惚れていたのだよ――
 
和成の言葉を聞いた瞬間に真ちゃんは顔がこれでもかって位真っ赤になった。
真ちゃん可愛い!!、じゃなくて!
え、可愛いって誰が?真ちゃんじゃなくて?
それに見惚れてって――
 
 
『えっとー…、可愛いって誰が?』
 
「ブッ!?ちょっ!1人しかこの場合居ないっしょ!!」
 
「……鈍感過ぎるのだよ」
 
「それは真ちゃんも一緒だろー?」
 
『無い無い無い!絶対に無い!!』
 
「あるんだってば、美那ちゃん」
 
『だって、真太郎が私に可愛いとか、私に見惚れてたなんて絶対に無いし……』
 
「そんなわけ無いだろう、俺は可愛いと思ったから言ったの…だ…よ……!」
 
『真太郎…』
 
「真ちゃんがデレたーっ!!」
 
「っ、デレてなどいないのだよ!」
 
『真太郎、ありがと…!』 
 
「なっ何がなのだよ!!」
 
『え?可愛いって言ってくれて?』
 
「そんな事、お前が言ってほしいと言うならいつでも言ってやってもいいのだよ…!」
 
『真ちゃん、ホントに!?』
 
「ブフォ!アハハハハッ!しちゃが、めちゃ、デレて、る、し!」
 
「何を言っているか分からないのだよ。それと俺はデレてなどいない!」
 
「……のだよ!!」
 
「真似をするな!!」
 
『真ちゃん真ちゃん!!』
 
「なんなのだよ?」
 
『真ちゃん、デレたの?』
 
「っ!?違うのだよ!!」
 
『キャッ!真ちゃん可愛い〜♪』
 
「〜〜っ!……ハァ、今回ばかりは認めてやる」
 
『デレた真ちゃん可愛い!!』
 
「つかさー、真ちゃんって美那ちゃんの前だと無表情じゃないし、トゲトゲしてる言い方じゃないよね〜?」
 
「っ高尾!?」
 
『ふぇ?そーお?』
 
「そーそー、デレてるの!」
 
『和成、それホントに!?』
 
「アレーッ!?彼女なのにー?」
 
『う…、』
 
 
痛いとこ突かれたなぁ……
だってホントに分からないんだもん!!
真太郎とずっと居てコレが普通だからさ
 
言われてもワカラナイんだ――
 
 
「あ、もしかしてアレ?ずっと一緒だから、そんな些細な事当たり前ってコト?」
 
『あ、多分そう。それ』
 
「っ美那!!よく恥ずかしい事をそんな平然と……!」
 
『だって本当でしょ?』
 
 
真太郎は違うの?と訪ねたら、少し黙った後に小さく頷いた
 
 
「うわー、幸せだなー2人とも……」
 
 
バカップルのオーラすげー…、などとボヤいていた和成を真っ赤になった真太郎がすぐさま叩いた
コレは真太郎なりの照れ隠しかな!
 
 
『真太郎――』
 
「……どうした?」
 
『これからも一緒に居てくれる…?』
 
「……イヤだと言っても離れてやらんからな」
 
『――っ真ちゃん、大好きっ!!』
 
「…フン、そこは名前でちゃんと呼ぶのだよ」
 
『真太郎、大好きっ!!』
 
「……ふっ、上出来なのだよ――」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(あー、オレ完全に空気じゃん……)
 
(真太郎、好き好きーっ!)
 
(……俺もなのだよ)
 
 
((真ちゃんがデーレたーっ!!))
 

(デレてなどいないのだよ!!)
 
 
 

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あきゅろす。
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