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The BasketBall Which Kuroko Plays
☆△そんなこと言う人にはこうだ! 【6/3 今吉 翔一】


















『いーまーよーしーせーんぱいっ!』

「うぉ!?なんや美那か、ビビったわぁ……」

『何で!?』

「いや、かわええ女の子にでも呼ばれたんかと思ったんや」

『あれ、私って先輩の彼女だよね?彼女のハズだよね?』

「そしたら美那だったっちゅーから、たまげたんや」

『どーせ可愛く無いもん、いいもんいいもん!!』




どうもこんにちは、凉莉美那です
私は只今、イジケ中真っ最中です

さっきの会話を見たら分かるでしょう?
自分の彼女を可愛くないって言ったんだよ!?
悪かったな、可愛くないよ!!


ただ今日は先輩の誕生日だから祝いたかったのに………プレゼントも用意したのに……

…………先輩のばーか




「ハハッ、ホント面白いやっちゃなぁ。少しからかっただけで冗談やで?」

『うっさい腹黒ハゲ眼鏡!今更訂正なんぞ遅いわ!!』

「ちょっ、その並びは傷付くわぁ……ってかワシまだハゲとらんで!?」

『…………………そうですね』

「え、何?なんやの今の間!まさか本当にハゲとんのか!?」

『………私的には少し薄いかなと思っていたりなかったり』

「ヤバイやん、それ!美那ちゃん……?ウソだと言うてくれや………!」

『嘘ですけど何か?』

「……………は?」

『聞こえませんでした?嘘だって言ったんですよ、う・そ!』

「…………………美那?」

『…………何ですか?』

「後で覚悟しぃや………?お仕置きだけじゃ、すまさへんで?」

『っ先輩が先に言ってきたんだもん!仕返しだもん!!』




先輩が言ったから仕返ししたのに何故お仕置き!?
冗談じゃないっての!
私は今回は悪くないし!
…………多分

もう先輩にプレゼント投げつけてやろうか?




「はぁ………まぁええわ、後でたっぷりしたるさかい楽しみに待っとけ」

『イ・ヤ・で・す!!…………時に先輩?』

「……なんや?」

『ちゃんと取ってくださいよー?………いくぜ、ハゲ吉魔球!!』

「は!?つかなんやねんその名前!ワシの名前か!?つか、何をとる……ぶっ!?」




先輩の顔面にストラーイク!!
バッターアウト!
投手ナイス!

確かにキャッチしてとは言ったけど顔面キャッチをするとは思わなかったよ……
あれ、それとも私のコントロールが下手すぎるだけ?


とにかく、どちらにしても……
逃げるが勝ち!!




「〜〜〜〜〜っ!」

『んじゃ先輩サヨーナラ、ばぁい!!』

「っコラ、待たんかい美那!!」




今吉が顔を上げた時には既に時遅し、誰も居なかった
残っているのは、彼女の微かな甘い香りと投げつけられたラッピングされた箱
箱の方は見たところプレゼントだ

相変わらず逃げ足だけは早いんやから…、と呆れながらリボンをほどいてゆく
そして中身を見た今吉は呆れて下がっていた口角を一気に吊り上げた

そして表情も嬉しそうなものに変わった




「全く……かわええ事してくれるやっちゃなぁー………」




後でさっきの事謝って甘やかさなきゃアカンな……
などと呟きながら彼女を探すために彼も歩き出した

見つけたら抱き締めて感謝の言葉と甘い言葉を捧げるために



さっきはスマン、悪ふざけが過ぎたわ………
コレありがとう、大事にするで

ワシも大好きや、愛してる……






















(薄紫の石のペンダントを箱の中に、)
(そして手紙には感謝と自分の気持ちを添えて)

((先輩、いつもありがとう。誕生日おめでとうございます!大好きです!!))

















――――――――
今吉サン、ハッピーバースデー!

大好きっす、腹黒でもいい!!
それが今吉サンだもの!



130603
再編集150326



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