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The BasketBall Which Kuroko Plays
☆△悪童も照れる時は照れます 【1/12 花宮 真】













『はなみゃー、はなみゃー!』

「……」

『はなみゃー?無視は良くないんじゃないかな?』

「…………」

『……花宮、』

「あ?何だ」

『はなみゃー、』

「……」

『何で!?』




私の幼馴染み、真は何故かあだ名呼びを嫌う
特に気に入らないあだ名で呼ぶと無視を決め込む

………子供かっ!!


私が呼んでる"はなみゃー"も嫌な呼び方の一つらしい
だからさっきっから無視られてます




『っだぁー!いい加減返事してよ!!』

「うるせぇ、ヤなもんはヤなんだよ」

『子供か!』

「だったらどーするよ?」

『ぐっ……開き直るな!』

「ふはっ」




くっそう……悪童め……!
相変わらず屁理屈や悪巧みは天下一品なんだから……!

真には口で勝てる気しないわ……
まぁ、私も私なんだけどね
昔から素直になれずに喧嘩ばっか、今日だって……
今日だって、本当は言い合いなんてしたくないのに……


他の人はなんともならないのに、どうしてだろ…………?




『……ねぇ、真』

「あ?」

『今日は何の日だか分かる?』

「……今日?何かあったか?」

『はぁ……やっぱり忘れてる』

「はぁ?俺が、何を?」

『……誕生日、』

「お前の誕生日じゃねーだろ?」

『はぁ……やっぱバカ!何でアンタがキャプテンしてんのか未だに不思議だよ……』

「お前……喧嘩売ってん……あ、」




"のか?"
多分、真はそう言おうとしたんだろう

"あ、"
と、言葉を途中で止めたのはやっと思い出したのだろうと私は信じたい
マコちゃんがそこまでバカじゃない事を祈るばかりだ


……あ、"マコちゃん"は真のことね?




『……思い出した?』

「…俺の誕生日、か?」

『そ、だから今日位は言い合いなんてしたくなかったんだけどなー?』

「……!ふん、知るか」

『真のためにプレゼントも用意して、』

「……!」

『料理もケーキも作って、』

「……っな…!」

『楽しみにしてたんだけどなー……?』

「……っく…!」




ありゃ、マコちゃん下向いちゃった
どーしたんだろ、罪悪感を感じてるとか?
……真が!?………無いな

私は不思議に思って、真の顔を下から覗きこんだ。
そこで見た光景は、まぁ……ビックリだわな……


真の顔が真っ赤だったんだもん
しかも口に手を当てて!
いつもは悪魔なのに天使に見えちゃったというね!
私、目、大丈夫かな……後、頭。




「…………っコッチの気も知らねぇで……!」

『んー?何か言った?』

「何でもねぇよ!!」




真……ごめん、全然怖くないわ
顔真っ赤の可愛い顔で怒鳴られても只のツンデレ照れ隠しになってて、"愛おしさ"まで出てきちゃったよ!

どうしてくれんの、マコちゃん!!




「……おい、」

『んー?』

「……プレゼント、用意してあんだろ?」

『うん』

「……寄越せ」

『え、』

「っ俺の為に用意したんだろ!?貰ってやるからさっさと寄越せって言ってんだ!」

『っう、うん!』























(誕生日おめでとう!)
(…………っおう)
(あはっ、顔真っ赤☆)
(うるせぇっ!!)


((まだ、この気持ちは言わないままでいようー……/いるか……))















―――――――
切ない……?

あれ?誕生日のハズなのに!
はなみゃー好きなんですよ?

なのに、あれ!?
スンマセン、はなみゃー!&はなみゃーファンの皆様!!



再編集150326


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あきゅろす。
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