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Uta No☆Purinsusama♪
♪☆心配をさせないで 【2/14 神宮寺 レン】
















『さて、と』




さっき作ったスポンジケーキ、生クリーム、フルーツ
そして豪華とは言えないけど、気持ちを込めて作った料理達

全ては私の彼氏の為に作った物だ


今日は彼、神宮寺レンの誕生日である
勿論、プレゼントもちゃんと用意してある
一つは彼の好きなイタリアンや辛味
そしてもう一つは、アクセサリー




『喜んでくれると良いんだけど……』




レンと約束した時間は午後4時
そして今は午後3時
まだまだ余裕だ、私はそう思い少しでも彼の為に可愛くしようと支度をし始めた




『ふんわり系……スポーツ系…………いや、いっそセクシー……?って、無理無理そんなの出来るかっ!!』




そんな格好出来ないし万が一出来たとしよう、私の生涯の黒歴史になりそうだ(いや、なるね絶対)
……まぁ簡単に言うと恥ずかしいというのと、したくないというのが理由だが

もういつも通りで良い気がしてきた……


着替えが決まらず、私はベットに転がった
ちなみに今の格好はキャミソールにホットパンツ
何とも動きやすい服だ、冬で寒くないのかと言う声は無視をする事にする

そしてベットに寝転がったからか段々と眠気が襲いかかって来て、瞼がゆっくり降りていった




「………ニ―!………ハ……―!――鈴歌っ!」

『…………んー……?』




気持ちよく寝ていた所をユサユサと体を揺すられ、現実に戻された
……もう少し見てたかったな……………

鈴歌、と呼ばれたので見てみると長めのオレンジの髪
………え?長めのオレンジ?


顔を見ると自分の彼氏、今日会う約束をしていたはずの彼氏。今日誕生日の私の彼氏

神宮寺レンが居た




『っえ、レン!?』

「っはぁー……良かった…………その様子だと何処か具合が悪い訳じゃ無いんだね?」

『え、なんで?』

「ハニー………玄関のベルを鳴らしても出ない、電話も出ない、メールも返さない、合鍵は持ってたから開けてキミを探せばベットに横になってる―――」




心配するに決まってるだろう?

と、怒るような言い聞かせるような焦るような泣きそうなような、色んな感情が混ざった声と表情で言った
私はそれでレンがどれだけ心配したか分かったので、素直に謝った
彼氏に、それも誕生日に心配をかけるなんて最低な彼女だ




『……ごめ、ん、レン…………』

「君が何ともないならもう良いんだ…………時にハニー?」

『………?』

「どうしてそんな格好で寝てたのかな?しかもベットで」

『動きやすいし、着替えようとして服が決まんなくてふて寝?』

「………いや、うん。そういう格好は辞めようかハニー」

『なんで?』

「いや、それは…だね……」




少し頬を赤くしてレンは黙ってしまった
この格好の何処がいけないのだろうか?
でも次の誕生日にはもっとちゃんとした格好で祝おう……


今回のはおめでたい事にセクシーなのを着なくてもある意味黒歴史が出来てしまった


















(はぁ……)
((次こそは!後、黒歴史増やさないように気を付けよ……))
(鈴歌、)
(ん?)

チュッ

(え、えぇえっ!?)
(俺を心配させた罰、ね?)
(う、はい………)















―――――――
レンレン、ハピバ!

最初はバレンタインと誕生日一緒にしようと思ってたのに全くバレンタインの要素が無いという……



再編集150326


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あきゅろす。
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