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Uta No☆Purinsusama♪
☆もう、その国住んどけよ 【カルテット組】













『れーじぃー』

「んー?どったのー?」

『コーヒー飲みたーい』

「それなら、ボクが淹れてあげようか?」

『えっ、藍ちゃんが!?』

「何、その反応」

『いや、意外すぎて……』

「……」

『ゴメン、怒らないで……。あ、ミューちゃん何か飲むのー?』

「コーヒーだ」

『ホント!?私のも淹れて淹れてー!』

「ふん、良いだろう。ありがたく思うんだな」

『わーいっ!』


「(あ、自分で死亡フラグ立てちゃったよ。この子)」

「(終わったな……)」

「(だから言ったのに……)」




「「「(((鈴歌(ちゃん)、御愁傷様)))」」」









たまたま、コーヒーが飲みたくなった私は自分のを淹れようとしていたミューちゃんに私の分も頼んだ

その時他の3人が「マジか、コイツ」みたいな目で見てきて顔面蒼白だっけど、体調でも何処か悪かったのだろうか?



そんな事を思いながら機嫌が良いのか珍しく鼻歌を歌いながら二人分のコーヒーを淹れるミューちゃんの後ろ姿をボーッと見ながら待っていた










「ふっ、良い香りだ。やはり俺の淹れかたが良いのだろうな」

『あ、ミューちゃん出来たー?』

「あぁ」

『わーっ、良い香りー……』

「ふん、当たり前だろう俺が淹れたのだからな」

『んじゃ。いっただきまーすっ!』











ミューちゃんが淹れてくれた良い香りのするコーヒーをコクリ、と飲んだ。
…………はずだった

見た目は何ら普通のコーヒーと変わらないのに飲んだ瞬間水ではなく砂のようなジャリジャリとした感触が口の中を支配した


一言で言い表すなら激甘、全部飲んだら糖尿病になりそうな勢いだ
他の3人が顔面蒼白になった理由はこういう事か……!




知ってたなら言えや!
後で覚えてろよ!










『っゴホ!ミューちゃ…、コレ、砂糖の量間違えた……?』

「何を言っている、そんな訳なかろう」

『です、よねー……』

「俺自らわざわざお前の分までやってやったんだ、残さず感謝して飲めよ愚民」

『う、うん……(いや、無理無理無理!)』

「む……、もうこんな時間か。そろそろ帰らなくてはな」

『えっ、本当に!?』

「なんだ、いきなり……」

『あ、えーっと、ビックリしちゃっただけ!』

「まぁ、良い。俺は帰る」

『う、うん!お疲れ様ー!』










バタン。



ミューちゃんは自分の分を飲み干すと何事もなかったかのように帰っていった

え、え?
ミューちゃんのは普通のコーヒーだったの?
それとも私が可笑しいだけなの?











「え、っとぉ……お疲れちゃん?」

『……ねぇお三人方?』

「んだよ……」

「先に言っておくけど謝らないからね」

『知ってたの…?知ってて止めなかったの……?』

「えーっと……、そのぉ……うん……」

「まぁな」

「まぁ、そうだね」

『ヒドイ!』

「ボクは遠回しに言ったじゃない」

『うん、藍ちゃんの申し出をそのまま受け入れてれば良かったって凄く今後悔中!』

「俺が止めに入るとぜってぇに言い合いになっちまうし、めんどくせぇから見てた」

『蘭ちゃん素直過ぎない!?』

「僕ちんは……多分止めたら鈴歌ちゃんが飲んだ数倍の物を飲まされたんじゃないかな…………」

『嶺二っていつもそんな役回りばっかだね……』










何か皆が直接的に止めたくなかった気持ちが分かるかも知れない(一番嶺二の気持ちが)

それにこの言い様からするに一回はあの味を知っているとみた
なら、尚更だ。あれはある意味恐怖症になるくらい甘い
超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超激甘なのだ(もしかしたら超が永遠かもしれないけど)



ドイツだかタイだか忘れたが確か外国で、コーヒーに砂糖を入れる量が半端ない国があったはずだ
その国はコーヒーが苦く感じるんではなく、砂糖が苦く感じるらしい。
ということは、多分かき氷の原理とほぼ一緒だろう
砂糖が茶色くて水分が無い的な。


とりあえず、ミューちゃんその国行けば良いと思う







もう、ミューちゃんにコーヒーは絶対に頼まないと決めた私なのであった

…………ついでに他にもタブーなのあるか聞いておこうかな

















(他にもタブーなのってある?)
(スイーツとかじゃないかな?)
(つか、アイツの場合何でも入れてねぇか?)
(カミュは甘さが足りないと思ったら持参している練乳とかをぶちまけるからね)
(それって全部がアウトじゃん!)

(((そういう子/奴/人だから)))
(こういう時だけ本当に息合うよね!)

















―――――――………

Twitterで波乗りしてたらたまたま見っけたネタ
本当にミューちゃんみたいな人達がいるんですねー……

いやぁ、本当に世界って広いなぁ……



130915




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