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Uta No☆Purinsusama♪
★SHINE 【一十木 音也】









ねぇ私は貴方が羨ましい、何の曇りの無い貴方が。

でも時々嫌になる、憎くなる。その何の曇りの無い貴方が。









『……嗚呼、眩しい』








太陽は嫌いじゃない、寧ろ好き
理由は私の好きな人に似ているから

でも私は太陽からの光を手で遮った


理由は同時に私がその人の事が嫌になるから













『私は……』

「鈴歌ー!ここに居たんだね!」

『……音也、どうかした?』

「ううん特に何も無いよー、ただ俺が鈴歌と話したかっただけだよ」

『ふふっ、ありがとう』

「っえ、いや、俺が勝手に来ただけだから!」

『それでも嬉しいよ』

「えへへ……、俺こそありがとう!」












眩しいその笑顔から私は微笑みを返して目を伏せた

理由は簡単、彼の笑顔が好きであり嫌いであるから
眩しすぎる、目が霞む、目が眩む、目が潰れそうだ




嗚呼、雲が太陽を隠してはくれないだろうか
なんなら土砂降りの雨でもいい

このままだと暑い、焼けてしまいそうだ













『……ねぇ音也、日が当たらない所行かない?』

「え、べつに良いけど……大丈夫?調子悪い?」

『そういう訳じゃ無いけど、……ううん、やっぱり少し優れないわ』

「えぇ!?休まなきゃ、大丈夫?歩ける?」

『そこまでは酷くないよ、大丈夫』

「早く日陰に行こう?」

『…………うん』













言えない、言えるわけがない
貴方みたいで見ていたくなかったなんて、光を浴びていたくなかったなんて

私自身が壊れそう、消えそうだったなんて






私達は日陰に移動し横になれとうるさい音也に促され私は何故か音也の膝枕を借りている

いい臭いとか思ってません、安心するなんて思ってません!












『あ、の……音也?』

「ん?なーにー?」

『何で膝枕?』

「んーとねー、俺がしたかったから!」

『わぁー、自由だ。この人もの凄く自由だー』

「鈴歌はイヤ?」

『っ!……イヤじゃない、と思う』

「!良かったっ」












嬉しそうにサラサラと私の髪を撫でた

私の髪を撫でる音也は機嫌が良いようで鼻歌を歌いだした













『音也、』

「ん?」

『ありがとう、大好き』

「っうん!俺も、俺も大好きっ!」

















太陽を隠したのは貴方みたいだから


太陽に憧れたのは貴方みたいだから





私はこれからも太陽を嫌いであり、好きで居続ける
















(こんな私でも)
(貴方は良いですか?)

















――――――――…………

音也リハビリ夢!


……リハビリになってない気がする





130811





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