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Uta No☆Purinsusama♪
☆そんなに… 【来栖 翔】













じー…


「……」


じーーー…


「…………」


じぃぃいいいいぃいー……


「……………………」












え、何コレ
なんの拷問だよ、コレ!




俺様、来栖翔は彼女である鈴歌にさっきっから音が付くほどガン見をされている
コンマ一秒も目を離さず俺を見てきている


それにコイツと俺の身長は差ほど変わらないが、俺の方が少し高いため上目遣いも加わり威力か倍なのだ


ちなみに俺のHP残りわずか
理性が保てなくなる前5秒前ー的な?







………って馬鹿なこと言ってる場合じゃねぇえええぇぇええっ!!

早くこの状況を打開しねーと!





…………俺、このまま保てる自信ねーし












「おーい……鈴歌ー…?」

『んー…』

「何でさっきっから俺の事ガン見?何か付いてるか?」

『んー…』

「話聞いてるかー?」

『んー…』

「おいってば!鈴歌!!」

『ふぇいっ!?』












何回も呼びかけてやっと気付いたらしい

この様子じゃ、俺のした質問も聞いてなかったっぽいな………




にしてもそこまで夢中(?)になるほど見ていたものはなんだったのだろうか

見ていたのは俺の一部(多分)だと思うのだが何か少し妬ける……












「鈴歌、」

『え、と……何でしょう?』

「ずっと俺の事見てたけど何かついてたり変なとこあったか?」

『へ…?翔くんに変なところ何てありませんし、何も付いてませんよ?』

「じゃあ何であんなにガン見だったんだ?……その、俺的にはいいんだけど…………照れるっつーか…」

『え……、あ、あれはそのっ……!』












やべぇ、今多分顔真っ赤だ……
緩む口を隠すために覆った手が頬に当たって凄く熱い

鈴歌も顔真っ赤になってるし、真っ赤になってなかったとしてもコイツにつられて一緒に赤くなっていたことだろう






そして何を言えば良いのか分からないのかオロオロしてる鈴歌が超可愛い…っ!

あ、ヤベこれ以上はマジ保てねぇ……












「え、と…理由聞いてもいいか…?」

『はっはい!』












聞くと段々赤みが引いてきた頬が真っ赤に戻ってしまった




鈴歌は俺の全体を見ていたらしく、最初は新曲の事に参考にしようとしていたらしい

だが、段々見ていくうちに肌やまつげ、髪や目が大きいだのキレイだの女子として少し嫉妬していたらしい



そりゃあアイドルだからスキンケアとかトキヤほどはいかねーけど気にしねーとな……
けど、何か理由聞くと俺が女見てぇじゃね?

俺はコイツの方がよっぽどキレイだと思うんだが……












『………と、いうのが全てです』

「…………俺はお前の方がよっぽどキレイで可愛いと思うけどな」

『ふぇえ!?そそそそそそんな事ありません!』

「いや、ぜってーにそうだって!」

『いいえ、翔くんの方が絶対にキレイだし可愛いしカッコいいんですっ!』

「っ!?」












いきなりそんな事を言われるとは思わなかったから、不意打ちで真っ正面から彼女の告白を聞いてしまった

俺は身長と顔、ルックスなどから可愛いと言われる事がほとんどでありカッコいいと言われる事があまりない


そのため言われなれていないその言葉を、ましてや好きな奴に言われれば誰だって照れるだろう




そのため今俺の顔はこれでもかっていうぐらいに赤い
自分でも分かるほどに顔が、熱い












『え、翔くん顔真っ赤ですよ?どうかしました…?』

「〜〜〜〜〜っなんでもねーよ、ばーか!」

『えぇぇええぇっ!?』












今度は心配そうに見つめてきた鈴歌に俺は内心こう呟いた








そんなに………


そんなに可愛い顔で見るんじゃねぇええっ!!















(翔くん……、大丈夫ですか?)

((今、そんな顔でコッチを見るな!))















―――――――………

はい、バカップルー!
はい、爆発ー

くっそう、イチャコラ良いな!!




130619




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