幼なじみ。 夜の営み 「あぁっ!桐、崎くん…っ」 今夜も聞こえてきた喘ぎ声…。 せっかく眠りかけてたのに、一際大きな声により引き戻されてしまった。 音を遮断するため、布団に潜り込む。 「あーぁ…せっかく明日休みなのに、ゆっくり眠れないじゃん…」 ポツリと呟く。 正直、こんなのを聞くのはつらかったりする。 特に、初めて見たときはかなりショックだった。 たまたま、どちらの窓も開いてて、変な声が聞こえてきて覗いてみたら、瑠斗が知らない女の子と行為中だった… その後は、かなり驚いて一気に窓を閉めてしまい、見てしまったことがバレた。 「あんっ、あぁっ…桐崎く、ん…気持ちぃょ…っ」 再び声が漏れてくる。 …こんなの、聞きたくない。 どうせ、特別≠ノなれないのなら、一晩限りの関係でもいいから女として見てもらいたかった。 ―――…でも、瑠斗にとってあたしはただの幼馴染≠ナしかない。 それすらにもなれない関係に唇を噛み締めた… [*前へ][次へ#] [戻る] |