幼なじみ。 女事情 …最近、瑠斗がやたらと女の子を連れ込むようになった。 本来なら、そんなこと気にしなくてもいいハズ…なんだけど、気にせざるえない…。 なぜなら……瑠斗とあたしの家は隣同士だからです…。 しかも、隣同士だけならまだしも、部屋が真向かいっていうなんともいえない状態… 頑張れば飛び越えられそうな距離。 そのせいで、夜になると女の子の喘ぎ声が聞こえてきてまったく眠れないっ! …それなのに、俺のせいじゃない≠チて…… 「あんたのせいでしょっ!」 「何で?」 「あんたが女の子を喘がせてるんでしょーっ!」 思いっきり叫んでしまい、呼吸が乱れる。 「声出す方が悪いだろ。」 このセリフにはあまりにも自己中すぎて言葉が出ない。 …この男、最悪。 ……でも、こんな男を好きになったあたしも最悪か…。 「もういいわ…」 瑠斗にも自分にも呆れて、口論することを諦めることにした。 [*前へ][次へ#] [戻る] |