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ウェーリタース
第2話「ウェレークンディア」
イオは真剣な顔つきなり、ティアを見た。
「ティアに学校に通ってほしい」
「でも…。」
「僕が…守るから。ティアに悲しい思いなんてさせない」
本気だった。どうしてもティアに学校に来て欲しい。一緒に学校に通いたかった。
ティアが大きく目を見開き、そして俯く。
「…。反則だよ、イオ…。」
ティアはイオに聞こえるか聞こえないかの声で言う。顔は林檎のように真っ赤だった。
「え?」
「いや、なんでもない」
ティアは頭を横に振りながら言う。
「…ティア、一緒に行こうよ。学校。」
「う…。」
「絶対に守るから。」
ティアの目をじっとみる。顔を真っ赤にさせながらティアは軽く握った手を口元にあて、困ったように目をキョロキョロさせる。やがて観念したのか、手を膝の上に落とし、その手を一度見つめてからイオの目を見る。
「…。わかったよ。行く」
「本当?」
「うん。」
「僕、絶対に守るからね」
イオはティアの座っている椅子の前に跪いてティアの手を軽く握り、目を見て軽く笑う。
「う…っ!?だから反則…!!」
ティアの顔が更に赤くなる。
「ティア、風邪?顔、真っ…」
「な、なんでもない!!気にしないで!」
僕の声を遮るようにティアが言う。
「じゃあ、学校来てね。編入試験、うちの学校はかなり難しいって聞いたけど、ティアなら必ず入れるから。」
「わかったよ。行く」
「待ってるからね」


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