[携帯モード] [URL送信]
切ない心 手塚視点


君の髪のにおいにいつも安心感を覚える俺。
俺は君の存在に少し心を揺らされかけているのに、まだそれをきりだすことができていない。季節は1月、もう卒業の季節をむかえる。


「不二…。」

「なんだい、手塚。」


やっぱりいい。不二の声は少しかすみがかっていてそれでいて甘いんだ。部長としての責任に押し潰されそうになったとき、いつも励まされるのはなぜだろう。あの優しくてほんわかしている声。
俺は不二に恋をした。


「あ、…否、なんでもない。」

「ふふっ、手塚らしくないね、どうしたのさ。」


やっぱり今日もきりだせない。
俺が君に向かって素直になれる日はくるのだろうか…。冬の風が頬を涙とともにすぎた。
もうすぐ俺は卒業をむかえる。




第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!