[ハイキュー]クソガキ。
1話
担当医「うーん…なかなか治らないね。ちゃんと安静にしてる?」
貴「してねぇよ、どうせ大人しくしてたって治んねぇじゃねぇか。」
担当医「おとなしくしてれば治るから、安静に過ごして!」
貴「うっせぇな。…手、離せ、帰る。」
スタスタスタ…
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晴斗は病院を出てスマホの画面に映る時間を見て、ため息をついた。
貴(もう、部活終わっちまったかな…。龍とか自主練してるかもだし、行ってみるか。)
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〜烏野高校〜
ザッザッザッ…
貴「あー…体育館誰もいなそうだな。……ん?」
体育館から少し離れた校庭の隅で見覚えのあるボールがはねているのに気づき近づいてみるとそこにはオレンジ頭のチビと目つきの悪いでかくて黒い奴がバレーをしていた。
貴「おい。お前ら1年?」
オレンジ頭「はっはひっ!!!」
黒い奴「そうです。」
貴「なんでこんなとこでバレーしてんだよ。」
無駄に怯えるオレンジ頭と生意気そうな黒い奴は昼間体育館であったことを話した。
貴「お、お前ら大地さん怒らせたのかよ。度胸あんな。」
黒い奴「?…あの、何年生っすか?」
貴「2年だ。」
オレンジ頭「な、なんでキャプテンのこと知ってるの!?ですか!?」
貴「あ?俺バレー部だから知ってるにきまってんだろ。」
そういうとオレンジ頭と黒い奴はびっくりしたような顔を見せた。
オレンジ頭「え、でも今日体育館にいなかったですよね?」
貴「今日は病院行ってたからな。…んで、土曜試合っつったけか?」
黒い奴「はい、俺らの他にもう2人入部する予定の1年がいるらしくてそいつらと田中さん、キャプテンを含めた3対3やります。」
貴「それでここで練習な。つか、半袖はまだ寒くねぇか?」
オレンジ頭「そうでもないです!!」
黒い奴「寒くならないくらい動けばいいだけなんで。」
元気に跳ねるオレンジ頭と真顔でそんなこと言う黒い奴。
貴「ぶはwwwなんだお前ら、おもしれぇな!気に入ったwそっちのオレンジ頭!名前は?」
日「日向翔陽です!!」
貴「翔陽な…黒いの!お前は?」
影「影山飛雄っす。」
貴「飛雄な。お前らに俺様が直々に稽古をつけてやる!丁度バレーもしたかったしな!」
黒のカラーパーカーを腕まくりしてズボンも膝くらいまでまくりあげた。
日・影「「アスッ!!!」」
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貴「お前、ほんとレシーブダメダメだな。」
日「ううっ…すみません…」
貴「でも、中学のあの試合は鳥肌ものだったぜ。」
日「え!?見に来てたんですか!?」
貴「おう、見に行ったぞ。飛雄のもな。」
そういい影山の方をみる。
影「…ウス。」
貴(…こいつもなんか感じてるっぽいし俺が何か言うより土曜の試合に任せるしかねぇだろうな。ま、大地さんもそんな感じのこと考えてる…はず!)
貴「練習もいいけど、そろそろ帰るぞ。」
日「はい!」
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貴「(面白いのが入ってきたな…)…さむ。」
そうつぶやき身震いをすると同時にポケットに入っていたスマホが振動する。
貴「((ピッ…なんだ?」
田『怪我は治ってたか?』
貴「いや、全然。」
田『また、暴れたんだろ…いつまでたっても部活復帰できねぇぞ!』
貴「わかってるよ、うっせーな。用事はそんだけか?」
田『んなわけあるか!…お前今日早退する前に野球部のやつと喧嘩したんだって!?大地さん怒ってたぞ!』
貴「なっ!!なんで大地さん知ってんだよ!?」
田『お前が殴ったあいつ野球部の主将と仲いいんだってよ。』
貴「チクったのか、あいつ…ぶっ殺す。」
田『もうやめろ!!もっと怒られるぞ!!』
貴「…明日、怒られっかな…?」
田『怒られるだろうな。』
貴「あぁぁ…やべーよ。」
田『用件はそれだけだ!ま、頑張れよー!はっはっはー(プープープー』
貴(龍め…他人事だからって…クソ。)
明日のことを想像して寒さとは別の身震いをしながら帰ったのだった。
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