[鬼灯の冷徹]補佐の補佐
狐の修行
鬼「最近、たるんでるんですよね。」
いつも如く書類に印を押し、確認し訂正しというのを繰り返していたらいきなり鬼灯が口を開いた。
貴「何の話ですか?」
鬼「獄卒ですよ。仕事の仕方が甘いんです。」
貴「それを直すために先日芥子さんに来ていただいたんでしょう。」
鬼「直りませんね。」
たるんだ仕事場を思い出してイライラしたのかペンを握る手に力がはいる。
貴「…折らないでくださいね。この馬鹿力。」
ゴンッ
鬼灯の拳が怜の頭を直撃する。
貴「〜〜っ!……八つ当たりですか?」
鬼「違います。手が滑ったんです。」
貴「嘘つかないでください。…それで、そのたるんだ獄卒をどうしようと考えているんですか?」
頭をさすりながら聞く。
鬼「怜、鍛え直してきてください。」
貴「なんで僕なんですか。第一まだ書類が片付いてません。」
鬼「それは私がやっておきます。抜き打ちでテストしてきてください。」
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貴「…拒否権なしかよ!」
茄子「あ!怜さまー!!」
タッタッタッと釜を磨いてた茄子がかけてくる。
貴「こんにちわ。」
ニコッと笑い茄子の頭をポンポンする。
そして釜茹でをする獄卒を見る。
貴(確かに…たるんでる。)
本を読みながらやる気なさそうにおちろーと言ってる者や同僚とおしゃべりしながら拷問するものもいる。
貴「……予想以上…」
唖然とする怜の近くを獄卒の目を盗んで釜茹でを逃れた亡者が通る。
亡者「地獄も実際たいしたことないなww」
貴「(イラッ」
ハハハッと笑いながら怜の前を通り過ぎる亡者をみた怜は拳に力を入れる。
ボカーーーンッ!…ザバァァァン
貴「全員その釜にはいれ。」
獄卒「「え…?」」
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「ぎゃあぁぁぁ!」とあたりをこだまする亡者…と獄卒たちの悲鳴。
貴「たいしたことなかったですか。地獄は。ならもっと拷問をきついものにしなければなりませんね。」
亡者「す、すみませんでした!!!」
ガボガボと溺れながら謝る亡者。
貴「たいしたことないとか言われる理由わかってますか?」
完全に獲物を狙っている目で獄卒を見下ろす。
貴「ちゃんとわかってる人挙手。」
ザバザバ音を立てて手をあげる獄卒たち…だが水しぶきやらなんやらで手があまり見えない。
貴「この状況でピシッと手が上げられないような獄卒はまだまだです。あと2時間ここで茹でられてください。」
獄卒「「!?!?!?」」
では…といいその場を去ろうとする怜に
獄卒「「待ってくださいぃぃぃ!!怜様ああぁぁあ!」」
貴「2時間くらい耐えてください。」
唐瓜(あの人もSだ…)
唐瓜だけではなく獄卒全員が釜のなかでそう思ったのであった。
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