[鬼灯の冷徹]補佐の補佐 八寒地獄 閻「鬼灯君、怜君…八寒地獄行ってきて!!」 半べそで怜と鬼灯に訴える。 貴「え…」 ・ ・ ・ 貴「ふざけんな…閻魔殺す…!」 ビュービュー吹雪く八寒地獄でガチガチと歯を鳴らす怜。 鬼「相変わらず寒いの弱いですね。現世の冬はどうしたんですか?」 貴「あんなの冬って言いませんよ…寒いっ!」 ガクガクと震える。 貴「とゆーか、なんで迷子になった獄卒探さなきゃなんないんですか?」 鬼「知りませんよ。他が手一杯だったんでしょう。」 貴「忙しさなら閻魔にも負けないですよ。僕。」 鬼「それは私もです。」 ガクガクと震え固まる怜を引っ張りながらあるく鬼灯。 春「あ、鬼灯様だ。どうしたんだよう。」 貴「……摩訶鉢特摩の春一さんですね…」 春「誰だよう。」 貴「鬼灯さんの補佐をしてます。怜といいます。…よろしくお願いします。」 春「偉い人だったのかよう。」 鬼「実は八大地獄の獄卒がこちらに迷い込んだらしく探しに来ました。」 心当たりありませんか?と聞く鬼灯をよそに寒さにうずくまる怜。 春「あー、あの天パのやつかよう。」 そういい指を差す春一。 鬼「あぁ、あれです。」 指の差された方には寒さで半分死にかけの茄子と唐瓜がいた。 貴「…新卒の…」 鬼「さっさと連れて帰りますよ。」 貴「はい。」 ・ ・ ・ 茄子・唐瓜「「すみませんでした。」」 貴「迷うのはいいですけど、八寒で迷うのはやめてください。」 鬼「そういう問題じゃないでしょう。迷わないようにしてください。」 怜の発言に冷静につっこむ鬼灯。 貴「それにしても寒かった……。」 唐瓜「あの、俺たちまだ…」 貴「あ、あぁ自己紹介してませんでしたね。鬼灯さんの補佐やってます。怜といいます。よろしくお願いします。」 茄子「よろしくおねがいしまーす!」 唐瓜「よろしくお願いします。俺は…」 貴「あぁ、大丈夫ですよ。唐瓜さんと茄子さんですよね?」 唐瓜「は、はい!!」 びっくりしたように返事をする唐瓜とそうです!と元気に返事する茄子。 貴「まぁ、とにかくもう迷わないようにしてくださいね。」 唐瓜「はい、すみませんでした。」 鬼「さ、仕事にとりかかってください。」 茄子・唐瓜「はい!」 ・ ・ ・ 貴「元気な新卒ですね。」 鬼「そうですね。」 タッタッタッとかけていく茄子たちを見つめていう。 貴「あ、そうだ。鬼灯さんの金魚草増えましたね。心底気持ち悪いと思ってます。」 鬼「なんてこと言うんですか。金魚草はとても奥が深くて面白いですよ、一匹差し上げましょうか?」 指を1にして言う。 貴「絶対いりません。」 そうですか、といい書類に目を落とす鬼灯。 お香「鬼灯様、報告書です。…怜様、お帰りなさい^^」 怜のことを見つけニコと微笑むお香。 鬼「ありがとうございます。」 貴「お香さん、ありがとうございます。…あ、お香さんにもお見上げがありまして。…少し待っててください。」 お香「あら、ありがとうございます。」 自室にお見上げを取りに行く怜。 ・ ・ ・ 貴「どうぞ。」 お香「なんですか?これ……まぁ、かわいい!」 中に入っていたのは白蛇の指輪。 貴「現世の鎌倉というところで買ってきました。よかったら使ってください。」 お香「ありがとうございます。大切にしますわ^^」 そういい衆合地獄に戻っていくお香。 鬼「あなた、無意識にモテる原因作ってるタイプでしょう。」 貴「何言ってるんですか。こちとら人間が魚みたいな姿だった頃からいるんですよ、もうモテるとかモテないとか眼中にありません。」 鬼「魚の時にもオスメスっていたんですか?」 貴「いたんじゃないんですか?見分けなんて全然つきませんでしたけどね。」 そうですか…といいまたお互い書類を片付ける。 [*前へ][次へ#] |