[鬼灯の冷徹]補佐の補佐
常識人…?
シロ「鬼灯様ー!」
貴「鬼灯さんならまだ寝てますよ。…というか朝早いですね、シロさん」
ガチャとデスクのある部屋の扉を開けるシロ。
シロ「うん!今日はなんだか早く目が覚めちゃったんだ!」
貴「そうだったんですか。」
シロ「鬼灯様まだ寝てるのか……怜様も起きるの早いね!!」
貴「そうですか?まぁ、昨日できなかった仕事もありましたしね。」
そういい書類にはんこを押していく。
シロ「現世から帰ってきてすぐ書類仕事ってつらくない?」
貴「まぁ、そうですね。でも、他にやることも無いので辛くはないですよ。」
そっか!というシロ。
貴「シロさんはどうしてここに?」
シロ「暇だったから遊ぼうと思って!!」
貴「そうですか」
そういい微笑む。
シロ「怜様!遊ぼ!!」
貴「え、僕ですか?……あと3枚で終わりですからそれまで待ってもらっていいですか?」
シロ「うん!待つ!」
ありがとうございますといい残りの3枚の書類を見てはんこを押す。
・
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貴「終わりましたよ。…寝てる。」
スースーと寝息を立てて床に寝てしまったシロ。
貴「珍しく早起きするからですよ。…よいしょ。」
シロを抱え不喜処地獄まで運ぶ。
〜不喜処地獄〜
貴「動物がいっぱい…。なんか、増えた??」
ルリオ「あ、怜様ですか?」
貴「えーっと、あぁ、桃太郎さんのお供のルリオさんですね?」
ルリオ「そうです。シロからよく話を聞いてます」
貴「僕もシロさんからあなた達のことよく聞きますよ。」
そう言いながらシロを下ろす。
ルリオ「お仕事頑張ってください」
貴「ありがとうございます。ルリオさんも頑張ってくださいね。」
ルリオをひと撫でして不喜処をでる。
ルリオ(意外と常識人っぽい…)
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〜鬼灯&怜部屋〜
ガチャッ…
鬼灯を起こさないようにゆっくり扉を開ける。
貴「(…やっぱりごちゃごちゃしてるな…)…印鑑どこだったっけ…」
ガサガサと本の山、書類の山の中を探る。
貴「…随分太い本だな…」
動物図鑑と書かれた太い本を手に持つ怜……その本が手から滑り落ちる。
貴「あっ…」
ゴチーンッ!!!
鬼「!?!?」
怜の手から落ちた本は鬼灯の頭に直撃した。
鬼「……」
ゴゴゴゴッとものすごい殺気が鬼灯から放たれる。
貴「…どんまい!」
グッと親指をたてる怜。その時鬼灯が金棒をフルスイングする。
ドンガラガッシャーン!!
閻「な、なになに!?!?何事?!」
貴「いきなりそれはないでしょう。」
ひょいと金棒を躱すと刀を抜き構える。
閻「なに!?なんでいきなり臨戦態勢なの!?」
鬼「…人に本をぶつけといて謝罪の一言もないんですか…?(ゴゴゴゴゴッ…」
ブンッと金棒をふる。
貴「第一…!部屋がごちゃごちゃしてるのがいけないんですよ。僕が今日本を落とさなくてもいつかああなってましたよ。…僕にやってもらったことに関して感謝して欲しいですね。」
鬼灯の金棒を間一髪で避けていう。
閻「感謝は違うと思う…」
唐瓜「どうしたんですか!?」
他の獄卒も集まってきて騒ぎが大きくなる。
鬼「あなたの背がもっと高かったら上の方も余裕で届いてものを落とすということもないんじゃないんですか!?」
貴「((ブチッ……身長関係ねぇだろーがっ!!!」
ヒュンヒュンと刀を振り回す。
貴「元はといえば人が部屋に入ってきても爆睡してる鬼灯さんも鬼灯さんでしょう!警戒心が足りないんじゃないんですか!?獄卒としてダメダメですよ!!」
鬼「((ブチッ……三徹明けなめんな!!!」
金棒と刀が暴れまくる…というか鬼と狐が暴れる。
閻「閻魔殿が壊れちゃう!!」
・
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白「それで、獄卒のほとんどが閻魔殿の修理に駆り出されてるんだね」
お香「そうなのよぉ〜…」
黙々と閻魔殿を治す獄卒たち。
ルリオ「…怜様も常識人とは言えないお人だった…」
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