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[鬼灯の冷徹]補佐の補佐
神獣 九尾の狐 弐
桃「鬼灯さんを奇人にしたのは怜さんなんですか?」

貴「桃太郎さん字が違います。その字だと僕はそうだとは言えません。」

その言葉とともに鬼灯が持っていた金棒が桃太郎を直撃する。

桃「す、すみませんでした…」

鬼「それで、どういう意味ですか?」

貴「あなたが生きてる間というか生贄になってからよ狐が来ませんでしたか?」

あー…と記憶を探る鬼灯。

鬼「いましたね。」

貴「それ僕です。…あの村何か良くないことがあるとすぐに生贄をだしてたんでね、あまり気持ちのいいものではないですし。」

白「やっぱりあれ元鬼灯だったんだ。」

鬼「鬼灯は私です。」

そう言いながら白澤の頬を千切れんばかりに引っ張る。

貴「そうですね。さらにあの時は生贄に選んだ理由が気に食わなかったし、死後何らかの制裁を加えると意気込んでたので面白そうだしと思ってあなたが死んだあと鬼火を誘導したんです。」

桃「動機がなんかイマイチですね…」

苦笑いをしながらいう。

貴「まぁ、そのあと神様に…

《神「お前なにやってんの!?一人の人間に肩入れしたらダメじゃん!!」

貴「いや、でも腹が立ったんで」

神「そんな理由で助けちゃダメだよ!!…あー、怒られるぞ、これはもう…!」

貴「まぁ、頑張ってください。」

神「頑張ってくださいじゃないよ!!!」

貴「え」

神「天罰だ!!」》

一連の出来事適当に話す怜。

貴「それで日がダメになったってわけです。」

桃「なんかやだ!神様のあの雰囲気とかもなんかやだ!!」

頭を抱え首を振りながらいう。

白「ほんとバカだよね〜、実際助けた本人は今の上司だし、朴念仁だし」

鬼「黙れ、スケコマシ。」

メンチを切り始める白澤と鬼灯。

白「腹立つな!!もう!……はい!薬出来たから薬代払って帰れ!」

鬼「では、行きましょうか。」

薬代を白澤に渡して金棒を肩に担ぐ鬼灯。

貴「あ、先行っててください。この日で今はもう外でたくないですし、さっきのでまだ頭ふらついてるんで…僕の仕事は日が落ちたら帰ってやりますからほっといてください。」

鬼「そうですか、分かりました。」

そういい店から出て行く鬼灯。

白「桃タローくんさ、この配達やってくれない?」

桃「え、はい。わかりました。」

タッタと小走りで配達にいく桃太郎の後ろ姿を見て白澤が口を開く。

白「本当は死んで欲しくなかったんだって言っちゃえばよかったじゃん。」

貴「やめてください。変なフラグ立ちそうなんで、それにいうわけ無いでしょう。実際死んで欲しくなかったのは丁のほうで鬼灯さんではないです。」

椅子に座りながらいう。

白「ふーん、でもまだこうやってあいつの部下やってるじゃん。」

貴「そうですね、まだ飽きそうにはないですね。それにもう神に使えるのは嫌ですね。めんどくさい。」

嫌そうな顔をして手を振りながらいう。

白「あの村の村人も全員お前が殺しちゃったしね。」

貴「それは言わない約束ですよ。…あれはもう黒歴史というべき行動でした…。」

はぁ…とため息をひとつついて言った。

白「まぁ、今楽しいならいいと思うよ、僕は。」

貴「まぁまぁですね。」

白「そう?随分楽しそうに見えるけど。」

貴「じゃあ、楽しいんじゃないですか?」

白「なんだ、それ」

そういい笑う白澤。

貴「薬膳鍋作ってください。お腹すきました。」

白「お前くつろぎすぎじゃない?」

貴「客ですから。」

白「はいはい。」

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