[鬼灯の冷徹]補佐の補佐
変な3人
貴「おはようございます。」
目の下に濃い隈をつくり本日2度目の挨拶をする怜。
鬼「…おはようございます。…2回目ですよ?」
貴「え、そうでしたか?」
鬼「大丈夫ですか?」
貴「全然平気ですよ。」
そう言いながらも書類を逆さに持っている怜をみて鬼灯が
鬼「…はぁ…一旦休みましょうか。」
貴「いえ、大丈夫ですよ。」
鬼「とてもそうは思えませんから…お風呂でも行きましょうか。」
貴「はい、そうですね。…すみません。」
ペコリと頭を下げる。
鬼「いいんですよ、行きましょう。」
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〜銭湯〜
ガラッと浴場の扉を開く…とそこには
白「…最悪だ…」
桃「あ、怜さん!鬼灯さん!」
浴槽で嫌そうな顔をする白澤と怜たちに気づき手を振る桃太郎。
鬼「ここ、ペット禁止ですよ。」
白「誰がペットだ!」
貴「それ僕にも言ってますか?」
ガッと鬼灯の肩をつかみいう怜。
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ザァァァッとシャワーを浴びる怜と鬼灯。
貴「珍しいですね、鬼灯さんが銭湯に行こうと誘うなんて。」
鬼「仕事に支障が出そうでしたのでね…」
貴「…すみません。」
そういい泡を洗い流す。
貴「白澤さん、こうして見ると気持ち悪いですね。…目がいっぱいあるってなんか良いようで嫌ですね。」
頭と体を洗い終わりお湯に浸かりながらいう。
白「は!?僕はお前の呪印の方がキモいと思うけどね!!」
貴「これは仕方ないでしょう。」
桃(両方どうかと思うけど…)
二人の会話を聞いてそう思った桃太郎。
白「大体僕は本来の姿があんな感じだから仕方ないじゃん。…お前だって目の下と肩に模様があるだろ。」
貴「…そうですね、でも僕のはあくまで模様です。白澤さんのは目、でしょう?」
自分の模様を手でなぞる怜。
白「うるせぇっ!」
バシャッと怜に向かってお湯をかける。
貴「わっ!……何するんですか…」
お湯で垂れた前髪をかきあげながら白澤を睨む怜。
桃「…怜さん、その脇腹の傷どうしたんですか?」
貴「え…あぁ、これは…」
桃「随分大きな怪我ですけど…」
怜の左の脇腹にある3つの縫い後に気づき桃太郎が聞く。
貴「まぁ、ヤンチャだった時期にやったものです。」
鬼「あなたのヤンチャは怖いですね。」
貴「鬼灯さんに言われたくありません。」
ぴしゃりと言い放つ。
白「なんか、客少なくない?」
桃「そうですね。」
貴「…ま、僕たちもでましょうか。」
白「そーだね」
ヒタヒタとタイルの上を歩き出口に向かう。
ツルッ
白「!?」
ビターーーンッ…と音を立てて白澤が転んだ。
貴「…何やってるんですか…バカじゃねぇの(ボソッ」
白「バカじゃねぇよ!!…何、ここのタイルだけ妙にツルツルしてるんだけど…。」
鬼「…(ガッ!」
転んだ白澤を見てガッツポーズする鬼灯。
白「お前の仕業かーーっ!!!」
鬼「いえ、ホントは怜を転ばせるつもりで昨日5時間かけてそのタイルを磨いたんですが、予想以上にいい方向にことが運びましたね。」
白「お前、ホントは暇人だろ!?」
貴「というか、僕を転ばせるためってなんですか!?そのために誘ったのか!?おい!」
鬼「そういうことになりますね。」
しれっと答える鬼灯。
貴「ふざけんな!ガキ。」
白「ホントだよ!こんなガキみたいないたずらばっかりしやがって!このガキ!」
怜と白澤は鬼灯に向かってガキと繰り返す。
鬼「((プチンッ」
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〜うさぎ漢方極楽満月〜
貴「…いてて…」
桃「大丈夫ですか?」
頭をさする怜を心配する桃太郎。
白「普通浴槽投げるか!?」
鬼「いっぺんに黙らせるためにはあの方法が一番かと。」
貴「何が一番ですか。」
全く…とため息をつく怜。
桃(この人たち、やっぱ変だ。)
改めてそう感じた桃太郎だった。
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閻「銭湯から請求書…なんで!?」←被害者
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