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[ハイキュー] 天才のマネージャー
ハツシゴト!!
日「打つぞー!」

日向の元気な声が体育館にこだまする。

貴「菅原さん、僕の他にマネージャーはいないんですか?」

菅「いるよ!3年に清水潔子と1年に谷地仁花って子が」

ニッと笑いながらいう。

貴「そうなんですか。」

菅「清水は進路相談、谷地さんは委員会だったかな?」

首をかしげ、曖昧な言い方でいう。

貴「わかりました。じゃあできるだけそのお二人と同じように仕事をします。」

菅「おう^^」

トントンと青葉の肩を叩き頑張れといいネットの方に駆けていった。

貴「とりあえず、飲み物か…」

そうつぶやきボトルを探しにいく。







日「喉渇いたー!」

日向の大きな声が聞こえ早足で体育館に戻る。

貴「飲み物。」

日向にボトルを手渡す。

日「おー!ありがとう!!」

ごくごくとスポーツドリンクを飲む日向。他の先輩にもボトルを渡していく。

東「なんか、いつもと違うな」

ボトルから口を離し独り言のようにつぶやく。

貴「すみません、いつもどれくらいの濃さなのかわかんなかったので僕の分量で入れました」

もう一度すみませんといい頭を下げる。

東「いい、いや!美味しいなと思って言ったんだ!!」

手と首をブンブン振り焦りながら言っている東峰をみて

貴(東峰さんって見た目は怖いのに気は小さいな…これがギャップ萌え??)

と思っていた。青葉がそんなことを考えていると澤村が

澤「いつもと違うけど、確かに飲みやすい!」

言いその言葉に対し田中がうんうんと頷く。

貴「スポーツやってるとスポドリなんかでも甘く感じて喉を通りにくいんです。だから普通なら粉末と水は4:6とかなんですが、僕は3:7にしてます。」

手で数字を表しながら説明する。こんな簡単な説明だけど日向と影山は既に頭に?が浮かぶ。

貴「簡単にいうといつもより粉末を少なくしたってことだよ。」

日向と影山に説明する。

日「なるほど!」

貴(ほんとにわかったのか…?)

日向の言葉に疑いを感じつつまぁいいかと話を流す。

日「…あ!!ねぇ!青葉はどこのポジションなの?」

いきなりの質問に驚きながら答える。

貴「うーん、固定のポジションはなかったよ。基本全部やってる、まぁ僕はスパイク打つのが一番好きだけどね。」

そういい日向をみるといかにも何かを求めるような目で青葉をみている。

貴「……何?」

日「打ってみてよ!!」

やっぱりと予想していた質問が日向の口から飛び出した。

田「お!それ俺もみたい!」

田中が日向の意見にのる。

貴「……いや、練習中ですし」

月「世界ユース入りした実力みたいな〜w」

ニヤニヤと笑いながらいう月島。

貴(絶対嫌がってんのわかってて言ってる…絶対)

西「澤村さん!イイッスよね!?!?」

ダメと言って欲しいと思いながら澤村をみる。

澤「まぁ、いいか!青葉打ってくれないか?」

先ほど抱いた淡い期待など脆く崩れ部員全員から期待(月島は嫌がらせ)の目で見られ、逃げ場を失う青葉。

貴「………はい。」

日「やったー!!」

じゃあ…と言葉を続ける日向に被せ

貴「ブロック飛んでもらえますか?できれば月島に。」

月「はぁ!?なんで僕が!」

貴「人の事見るだけ見て自分は何もしないなんてずるいでしょ。」

そういうと悔しそうにこちらをみて渋々ブロックを飛ぶ準備をする。

澤「田中もブロック飛んでくれ!あと日向!」

貴「!?」

澤村の言葉に驚きを見せる青葉。それに気づき菅原が

菅「日向はあれでもミドルブロッカーだよ」

貴「そ、そうなんですか…(そういえばさっき打つって言ってたな…)」

びっくりした半分楽しみな気もしている青葉。

貴「トスは誰が上げてくれるんですか?」

澤「スガと影山がセッターなんだけどどっちにすr((影「俺にやらせてください!!」

澤村が言い終わる前に割り込む影山。

菅「相変わらずだな!」

そんな影山の腕をドンと殴り

菅「まぁ、いいよ、譲ってやる!」

そういう菅原にあざす!と頭を下げる影山。

貴「トスなんだけど適当に打ちやすそうなところに上げてもらっていい?」

影「え?」

貴「トスに合わせてスパイク打つから」

影「サインは?」

貴「いらないよ。」

それだけいいコートに入っていく。

菅原がボールを影山に投げそのボールを影山がトスするという形だ。

菅「いくぞー!」

ポォーンと山なりのパスをし影山がボールをトスする瞬間タッと駆け出した青葉。

ドォン!!

次の瞬間ボールは相手コートの地面に叩きつけられていた。

田「え?」

田中を含めみんな何がどうなったのかわかっていない。

貴「…トス上手だね。」

田「ちょっと待ってくれ!何がどうなって何が…え!?」

ワタワタと言葉をせわしなくいう田中。

影「なんでボールに触れる前からトスが上がる場所がわかったんだ?」

貴「影山の目線と筋肉の貼り方と力の入り方。あとブロックの目線足の向きで考えた場所がそこだった。…影山の目線は無意識かもしれないけど、ブロックがどんなに早く反応できてもキルブロックはできなそうな場所を見てた。」

言い終えてみんなの方を見る青葉だが、他のみんなはポカンとしていた。

貴「………まぁ、完結にいうと勘です。」

そう付けたし打ったボールを取りにいく青葉の姿をしばし見つめ

日「すごいなぁ…」

振り絞るように言った。


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