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遊戯王デュエルモンスターズGX 闇に選ばれし者
TURN5 試験準備
いつものように授業も終わり、実由と2人で廊下を歩く時谷

「もうすぐ月一試験か・・・早いもんだ・・・」
「時谷君は試験の方は大丈夫なのか?」
「ああ・・・とりあえず、ブルー位には昇格しないとうるさい人が知り合いにな・・・」

友人の兄はその辺りの注文が多い

「実由は?」
「ああ、私も問題ない・・・普段から聞いていればなんのことはないからな」

自信満々に頷いている実由

そこに

「時谷ぁ〜!!」
「うわぁ!? じゅ、十代・・・?」
「助けてくれ〜!」

なぜか涙目の十代に飛びかかられ時谷も慌ててしまう

「とりあえず落ち着いて話せ・・・」
「お、おう・・・」

冷静に十代に説明させる

先程の話にもあった試験の勉強を全くしていなかった十代

月一試験では、成績次第で上級クラスへの昇級が可能なものなのだが、オシリスレッドに関しては成績如何で退学もありえるという情報をつい先ほど知り、友人の中で勉強が得意そうな時谷に泣きついてきたのだ

「しょうがないな・・・勉強会でもするか」
「そうだな・・・せっかくだから他にも何人か呼ぶとしよう・・・」

時谷の提案に頷く実由

「2人とも、サンキュー!!」

涙を流しながら感謝する十代

その後、三沢と翔、明日香も誘って時谷の部屋で勉強会を行った・・・


「ああ・・・もうだめだ・・・」
「少し、休憩にしよう」

十代がダウンしたのを見た三沢の言葉に各々が休憩に入る

時間は17時

授業が終わったのが15時で、そこから休憩無しで勉強したので十代としてはもった方である

「そういえば、実技試験もあるんだよな?」
「ああ、筆記の後にあるな」

もう一つの試験を思い出した十代の言葉に答える時谷

それを聞いた十代はすくっと立ち上がり時谷に顔を向け

「だったら、そっちの準備もしなきゃな! 時谷! デュエルしようぜ!!」
「は? 俺?」
「ああ、約束だったろ?」
「そういえばそうだったな・・・よし、ちょっとした息抜きにやるか・・・」

時谷も立ち上がり、2人で部屋を出て行く

「あっ! アニキ、待ってよ〜」
「俺も、是非参考にさせてもらおう」
「明日香、私達も行こうか?」
「そうね。わかったわ」

他の4人も着いていく


寮前のデュエル場で向き合う2人

「行くぜ! 時谷!!」
「ああ、来い! 十代!!」
「「デュエル!!」」

時谷 LP 4000
十代 LP 4000

「俺の先攻、ドロー! 手札から永続魔法『漆黒のトバリ』発動!! このカードはドローフェイズにドローしたカードが闇属性モンスターだったとき、互いに確認し墓地に送ることで新たにカードをドローできる! さらに『ダーク・グレファー』を召喚!」

ダーク・グレファー 攻撃力 1700

「そして『ダーク・グレファー』のモンスター効果。手札から『ネクロ・ガードナー』を捨てて『ダーク・ホルス』をデッキから墓地へ! カードを1枚伏せて、ターンエンド!!」

時谷 LP 4000
場 ダーク・グレファー 攻撃 1700
  漆黒のトバリ
伏せ1枚
手札2枚

「俺のターン!! 手札から魔法カード『融合』発動!! 手札の『フェザーマン』と『バーストレディ』を融合! 来い!! 『E・HERO フレイム・ウィングマン』!!」

十代の2体のモンスターが渦に呑み込まれ、その中心から緑色の体に腕に竜のような頭をつけたモンスターが現れた

E・HERO フレイム・ウィングマン 攻撃力 2100

「いきなりか・・・相変わらずのドロー運だな」
「まぁな!! バトルだ! 『フレイム・ウィングマン』で『ダーク・グレファー』に攻撃! “フレイム・シュート”!!」

体に炎を纏い突進する

「リバースカード、オープン!! 罠カード『炸裂装甲(リアクティブアーマー)』! 攻撃モンスターを破壊する!!」

身体に亀裂が走り、爆発する『フレイグ・ウィングマン』

「マジかよ・・・なら『E・HERO クレイマン』を守備表示で召喚!」

石でできた戦士が現れる

E・HERO クレイマン 守備力 2000

「さらにカードを1枚セットして、ターンエンドだ!」

十代 LP 4000
場 E・HERO クレイマン 守備 2000
伏せ1枚
手札1枚

「俺のターン! 『漆黒のトバリ』の効果発動! 引いたカードは『ダーク・クルセイダー』! 墓地に送って新たにドロー! そして『ジャイアント・オーク』を攻撃表示で召喚!!」

次に現れるのは棍棒を持った悪魔型のモンスター

ジャイアント・オーク 攻撃力 2200

「バトル! 『ジャイアント・オーク』で『クレイマン』に攻撃!」

棍棒で殴られ、砕ける『クレイマン』

「さらに『ダーク・グレファー』でダイレクトアタック!!」
「罠発動!! 『ヒーロー見参』! 相手は自分の手札を1枚選びそれがモンスターカードなら特殊召喚できる! 俺の手札は1枚だ! 『E・HERO エッジマン』を特殊召喚!」

十代の場に黄金の戦士が現れる

E・HERO エッジマン 攻撃力 2600

「モンスターが召喚されたからバトルは中断する。バトルフェイズ終了時、攻撃した『ジャイアント・オーク』は守備表示になる。カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

時谷 LP 4000
場  ダーク・グレファー 攻撃 1700
   ジャイアント・オーク 守備 0
   漆黒のトバリ
伏せ1枚
手札1枚

「俺のターン! 『エッジマン』で『ジャイアント・オーク』に攻撃!“パワー・エッジ・シュート”!!」

『エッジマン』の右ストレートにより破壊される『ジャイアント・オーク』

そして、そのまま時谷へと突進してくる

「『エッジマン』は守備モンスターを攻撃したとき、貫通ダメージを与える!!」
「ぐっ!!」

腕で防御するが、衝撃に顔をしかめる時谷

時谷 LP 4000 → 1400

「どうだ、時谷! ターンエンド!」

十代 LP 4000
場  E・HERO エッジマン 攻撃 2600
伏せ無し
手札1枚

「俺のターン! ドロー!! リバースカード、オープン!! 『リビングデッドの呼び声』! 墓地の『ダーク・ホルス・ドラゴン』を特殊召喚!」

ダーク・ホルス・ドラゴン 攻撃力 3000

「今度はこっちの番だ。『ダーク・ホルス・ドラゴン』で『エッジマン』を攻撃!! “ダーク・メガフレイム”!!」

ホルスの黒炎に飲み込まれて消滅する『エッジマン』

「さらに『ダーク・グレファー』でダイレクトアタック!!」
「ぐわぁ!!」

十代 LP 4000 → 1900

「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」


時谷 LP 1400
場 ダーク・ホルス・ドラゴン 攻撃 3000(リビングデッドの呼び声)
  ダーク・グレファー 攻撃 1700
  漆黒のトバリ 
リビングデッドの呼び声(ダーク・ホルス・ドラゴン)
伏せ1枚
手札1枚

「俺のターン、ドロー!! よし! 来たぜ!」

カードをうれしそうに見る十代

「『E・HERO スパークマン』を召喚!」

マスクをかぶった青色のHEROが現れた

E・HERO スパークマン 攻撃力 1600

「更に手札から魔法カード『ミラクル・フュージョン』を発動! このカードは墓地、または場の『E・HERO』を除外することで融合することが出来る! 俺は、墓地の『フレイム・ウイングマン』と場の『スパークマン』を融合!!」

十代の墓地が光り、『フレイム・ウイングマン』と『スパークマン』が渦に飲み込まれる

「現れろ! 『E・HERO シャイニング・フレア・ウイングマン』!!」

渦の中から光を全身に纏ったヒーローが降りてきた

E・HERO シャイニング・フレア・ウイングマン 攻撃力 2500

「『シャイニング・フレア・ウイングマン』の効果! 墓地の『E・HERO』1体につき攻撃力を300ポイントアップする! 俺の墓地には4体の『E・HERO』がいる! よって1200ポイントアップ!」

E・HERO シャイニング・フレア・ウイングマン 攻撃力 2500 → 3700

「攻撃力3700!?」

攻撃力の高さに驚く時谷

「行け! 『シャイニング・フレア・ウイングマン』で『ダーク・ホルス・ドラゴン』を攻撃! “シャイニング・シュート”!」

光を纏い、突進する『シャイニング・フレア・ウイングマン』

「させない! 墓地の『ネクロ・ガードナー』の効果を発動! 墓地から除外して攻撃を無効にする!」

ホルスを幻影が包み攻撃を弾く

「やっぱ簡単には通らないか・・・ターンエンド!」

十代 LP 1900
場  E・HERO シャイニング・フレア・ウイングマン 攻撃 3700
伏せ無し
手札無し

「俺のターン!」

ドローしたカードを確認し

「『漆黒のトバリ』の効果発動! 引いたカードは『ダーク・ネフティス』! 墓地に送り更にドロー! 次は『ダーク・シムルグ』! 墓地に送りドロー! 今度は『魔導戦士ブレイカー』! ドロー! 『ダーク・アームド・ドラゴン』! 『執念深き老魔術師』! 『闇の仮面』! 『ダーク・ヴァルキュリア』! ドロー!・・・ここまでだな・・・そして『ダーク・グレファー』を生贄に『ダーク・パーシアス』を召喚!」

剣の右手、盾の左手の漆黒の人馬が現れる

ダーク・パーシアス 攻撃力 1900


「攻撃力1900じゃ『シャイニング・フレア・ウイングマン』に勝てないっスよ!?」
「だが、あそこまでモンスターを捨てて出したモンスターだ・・・何かあるんだろう・・・」

驚く翔と分析する実由


「『ダーク・パーシアス』の効果! 墓地に存在する闇属性モンスターの数×100ポイント攻撃力をアップする! 俺の墓地の闇属性モンスターは11体! よって1100ポイント攻撃力をアップ!」

ダーク・パーシアス 攻撃力 1900 → 3000

「それでも届かないぜ?」
「慌てるなよ・・・まだ俺の手札は残っている」

十代に笑いながら答える時谷

「魔法カード『魂の開放』発動! 互いの墓地のカードを合計5枚、ゲームから除外する!」
「墓地から除外!?」

驚く十代のディスクの墓地スペースが光り出す

「俺は、十代の墓地から4体の『E・HERO』と『融合』を除外する!」

十代のディスクから5つの光が浮かび消えていく

「墓地の『E・HERO』がいなくなったことで、『シャイニング・フレア・ウイングマン』の攻撃力は元に戻る!」

E・HERO シャイニング・フレア・ウイングマン 攻撃力 3700 → 2500

「そんな!?」
「『ダーク・パーシアス』で『シャイニング・フレア・ウイングマン』を攻撃!」

『ダーク・パーシアス』の剣で貫かれて破壊される『シャイニング・フレア・ウイングマン』

「くっ!?」

十代 LP 1900 → 1400

「『ダーク・ホルス・ドラゴン』でダイレクトアタック!!“ダーク・メガフレイム”!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ホルスの炎に飲み込まれる十代

十代 LP 1400 → 0


「くっそ〜! 負けた〜!! やっぱ時谷は強ぇ〜な!」
「十代こそ、いい引き運だよ。あんなに融合されるなんて思わなかったし」
「時谷こそ、最後の連続ドローには驚いたぜ!」
「たまたま上手くいっただけだよ・・・毎回出来ることでもないさ」

などなど感想を言い合う2人に近づくギャラリー4人

「2人とも、お疲れ様っス!」
「なかなかいいデュエルだった」
「サンキューな! 翔、三沢!」

2人を讃える翔と三沢に礼を言う十代

「さて、息抜きも済んだことだし、続きをしましょうか?」
「続きって?」

明日香の提案に首を傾げる十代

「試験勉強の続きだよ? 十代君?」
「あ・・・」

実由の言葉に段々と顔が青くなっていく十代

(((((忘れてた(((な)))(わね)(っスね))))))

全員がシンクロした

その後、嫌がる十代を部屋に引きずり戻し試験勉強を再開したのだった・・・

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☆今回のキーカード☆

『ダーク・パーシアス』

レベル5 天使族 闇属性

攻撃力 1900 守備力 1400

【効果】

このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、自分の墓地に存在する闇属性モンスター1体をゲームから除外する事で、自分のデッキからカードを1枚ドローする。

このカードの攻撃力は、自分の墓地に存在する闇属性モンスターの数×100ポイントアップする。


本来のパーシアスと同じなのは種族と攻守だけ、一体何があったのかと言わんばかりの効果

一番役に立っていた『貫通能力』を失っています

1体リリースで出てきた場合は、基本的に攻撃力が2000になり、終盤で出せれば攻撃力は今回の様に3000越えをすることも可能

戦闘破壊に成功したら以前の様にドローが可能

ただし、効果を使うごとに攻撃力が下がるのでそこだけ注意です

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