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◇クッキーで告白を/千歳千里


「みんな〜今日は私から手作りの差し入れだよ〜」


金「名前の差し入れやて〜!?ワイめっちゃ嬉しいわ〜!」


蔵「へぇー、何作ってきたんや?」


「クッキーだよ。みんなが食べやすいように甘さ控えめにしてみました〜」


謙「名前!みんなの分あるんやろ?俺、早く食いたいわ」


「はいはい。ちゃんとあげるからそう急かさないで謙也。そういえば他のみんなはどこに行ったの?」


蔵「千歳はまだ来とらん」


金「小春とユウジは今日用事ある言うて、もう帰ったで〜」


謙「銀と財前はオサムちゃんに呼ばれとる」


「ふーん…そっか。じゃあとりあえず先に、3人にはあげとくね」


金「わ〜い!名前の手作りクッキーや〜」


蔵「ありがとうな名前」


謙「名前サンキューな!」


「いえいえ。どういたしまして」


金「開けてもええか〜?」


「いいよー」


謙「ん?クッキーと紙が入っとるやん」

蔵「ほんまや」


「それはね、私からみんなそれぞれに一言ずつ手紙を書いて、クッキーと一緒に入れてるの」

金「手紙まで付いとるなんて嬉しいわ〜!」







千「すまん。少し遅れたばい」







「あ、千歳!」


千「何しとると?いい匂いがするたい」


金「名前が手作りクッキー作って来てくれたんやで!」


千「へぇ。そりゃ良かたい」


「ちゃんと千歳の分もあるから。はいこれ」


千「ありがとう名前」


蔵「中に名前からの手紙が入っとるで」


千「ほんとたい」


謙「千歳のはなんて書いてあるんや?」


千「………」


金「千歳ー?どないしたんか〜?」


千「なんでもなかよ、金ちゃん」


金「え〜、気になるやんか〜」


「まあまあ金ちゃん。その手紙はそれぞれにあげたものだから、気にしちゃダーメ」


金「ワイ気になるで〜」


「ほら、そろそろ練習始めなきゃいけない時間じゃない?ね、蔵ノ介」


蔵「そうやな。じゃあ今から部活するで、みんな」


謙「了解や」


金「…わかった〜」


千「………」




後で、名前に聞いてみるたいね……。









部活終了後―。






「また明日ね〜」


金「明日また会おうな〜!名前〜」


「うん、またね〜」







千「名前」






「千歳?まだ帰ってなかったの?」


千「名前に聞きたかことがあるったい」


「聞きたいこと?」


千「クッキーと一緒に入っとった手紙のことたい」


「あ……うん」


千「あれはほんとのことたいね?」


「…うん。本当」


千「手紙の内容、名前の口から聞きたか」


「…え」


千「…だめか?」


「…ううん、いいよ」


千「…」


「…私は千歳千里のことが好きです。良ければ付き合って…くれませんか」


千「名前…」


「は、恥ずかしいな…」


千「名前。俺も名前が好きたい…」


「えっ本当!?」


千「ああ、嘘じゃなか。名前、俺と付き合ってくれんね?」


「…うん、もちろん!千歳大好き!!」


千「俺もばい名前」













↓オマケ










金「何で名前と千歳が付き合うことになってるんや〜!?」


謙「せや!一体昨日何があったんや!?」


蔵「…昨日の名前からのクッキーと一緒に入っとった手紙があったやろ。あの手紙、千歳のはラブレターやったらしいで」


金「それほんまか白石!?ワイのは、これからも可愛い金ちゃんでいてね♪やったで〜!?」


謙「俺のは、他の誰にもスピードで負けないでね♪やったで!?」


蔵「金ちゃんと謙也のはそれだけやったんか?」


謙「白石のは違ったんか?」


蔵「俺のは、これからもカッコ良い蔵ノ介でいてね♪やった」


金「ワイと謙也のとあんま変わらんやんか?」


蔵「いや、続きがあんねん」


謙「続き?」


蔵「……」


金「白石ー、続きってなに〜?」





蔵「……千歳の次に好きでした…やて」





謙「……切ないわぁ、それ…」










END

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