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短編小説
のんびり(会話のみ)
「いい天気だねぇー」

「そーだねー」

「…デートしたいねー」

「そーだねー」

「服欲しいなぁー」

「そーだねー」

「買い物いこっか」

「そーだねー」

「もう!人の話きけよ!」

「きーてるよー」

「せっかく付き合ってるのに今までと変わんねーじゃん」

「そーだねー」

「こんのぉボケぇッッッ!!!」

「…何怒ってんの?」


「もういい!浮気してやる!!お前なんかよりいい男なんて山ほどいんだよ!」


「いや、それはない」

「は?」

「俺よりカッコイイ男なんて滅多にいない。いたとして、平凡なお前なんか相手にするわけない。」


「〜〜〜っっっ!」

「てか、何が不満だ?こんなカッコイイ俺が恋人なんだぞ。浮気とか信じられん。」

「…分かった。浮気はしない。その代わり!!!お前とは別れる!今すぐに!!よし、今別れた!!」


「は?ちょ、ちょっと待て!!」

「なんですか?元・恋人さん」

「そ、そのー、浮気とかしていいから別れるのは…」

「…浮気はしていいんだ?」

「いや、浮気もできれば…」

「………。」

「…ごめん、別れないでくれ。浮気もしないでほしい。」

「………。」

「そだ!今日天気いいからデートしないか!?もう冬になるし、服買いに行こう!一緒に買い物とか初めてじゃないか!」

「聞こえてたんじゃねーか。」

「………。」

「ふぅ…、あぁあ!こんなカッコよくて優しい人が恋人で俺は幸せだなぁー」

「!!そうだろう!そうだろそうだろ?よし、今からデートしてやるから思う存分みんなに自慢しろよ。」


「はいはい、昼飯は奢れよなマイダーリン♪」

「まかせとけ!」



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