HSH 04/とりあえずなんとかしませんか。/ティーンズ
後から部屋を調べたら、教科書やら学生証がでてきた。
一人、ユウの学生証を見たら見事に女って書いてあって(何回も言うがユウは男だ)また怒っていたが、今は落ち着いたのかふて腐れた様子で椅子に座っていた。
「…うん、まぁ、ドンマイ?」
「見た目は女、身体は男、みたいな?」
「…うっせぇよ」
大分ショックを受けているらしい。オレとアレンがからかっても怒ることはなかった。
オレとユウは19だからもう高校を卒業していたんだけど(ちなみにオレは国立大、ユウは私立の短大生だったらしい)学生証を見たところ、3年生らしい。
ちなみにアレンは1年、リナリーは2年だったから生前の学年と1年ずつずれていることになる。
確認したところ日付はオレが死んだ翌日だった。
「これからどうしますか?」
鞄の中に財布も入っていて、結構な金額があったのでとりあえずみんなのお金を集めて相談して、今日の分の夕食の買い物がてら近所を探険して今に至る。
リナリーがカレーの味を確認してリビングに戻ってきた。
「どうするって?」
「いや、あの声が言っていたじゃないですか。《やり残したことをやり遂げろ》って。4人で協力しなきゃいけないならなんか話した方がよくないですか?」
アレンのその一言で、オレ等は夕食を食べながら自分のことについて話すことにした。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!