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Short-short
俺だけの総長様
先輩は可愛い
本人に言えば俺は抹殺されてしまうだろうから心の中でつぶやく
「れんじ、いくぞ」
そういっていつも俺より熱い手は恥ずかしげもなく、俺の手を握った
ちょびっとだけ俺より高い身長。
でも手と足は俺のほうがひと周りは大きい
腰は細くて薄いからだのわりに筋肉はついていて肩幅は広い
顔は女受けがよくて中学の頃はモデルもしてた
色々知って日を重ねるごとに先輩のいろんな表情を見つける
「先輩」
たとえば今。
声をかければどんな時でも足を止めて俺をみてくれるとか
そんな細かいことを見つけては、舞い上がる
「んだよ?」
眉間を寄せて面倒くさそうに吐き捨てつつも、人の邪魔にならないようなところで止まる先輩は本当に可愛い
「先輩はいつもかっこいいなと思って言いたくなりました」
かわいいをかっこいいにして伝えても照れることなく鼻で笑われる
「はん?いってろ」
そう言って歩き出そうとした先輩の手を引いて軽く耳に口付ければほら
真っ赤に染まる顔は俺にしか出来ないといいなと思う。


『俺だけの総長様』



なんだこのバカップル
終われば。


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あきゅろす。
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