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story
目覚めて… 10話





ピピピピピピ……・・・・





「ふぁああぁ…。」

目を擦りながら時刻を見てみるとAM9:28と表示されていた。


「起きなきゃ。…リン」


隣を見ると可愛い寝息をたてているリンがいた。
そして顔に掛かった髪を撫でてやる。すると少しくすぐったそうな素振りをみせていた。
でもさすがにこんな時間まで寝ていては体に悪いと思い、リンを起こすことにした。


「リン?おきなよ…


リンおきてっ……ぐふぁッ!?」

毎度のことだがリンは寝相がとてつもなく悪い。
寝不足だと尚更悪い。
だから起こすだけなはずなのに、要らない体力を使う羽目になる。
というかとても目が覚める。

「ぅうん…………。」
「今日は大丈夫だと思ったのに…。」

まぁリンに悪気があるわけではないのは分かるが…
何と言うか、こうむしゃくしゃとかイライラすると言うか。毎日毎日きちんと起こしてあげているのに、なのにどうして殴られなくてはいけないのだろうか…??
考えていても良知が明かない物だから、取り合えず起こすとしよう。
タオルケット取れば起きるかな?

「おりゃっ!」
「わぁっ」
「やっと起きたぁ。大変だったんだぞー?リン起こすの。」
「…うちょっと……な…仕方しなさいよ。」
「ん?なになんて言った?」
「もうちょっとましな起こし方しなさいよ!!」
「いやだって…起きないし殴られるし…」
「それは私が悪かったわよ!でもリンだって女の子なんだよ!?少しくらい女の子扱いしてよ!」
「……女の子扱いって?」
「えと…それは…。」
「リンだって解らないんじゃあ、俺も解んないよ!」
「うるさいうるさいうるさいっ!!」

何だかこのままだと口論が終わりそうに無いからひとまず、素直に謝るか…

「ごめんって。俺が悪かったよ。今度から気ぃ付けるからさ?今日は許して?」
「…むぅ。そうやって昔から直ぐに謝ってさ?リンのご機嫌取ったって許さないもん!」

許さないとは言っているけど、実際許してくれるってことだな(笑

「てことは許してくれるんだね?」
「ゆ…許さないもん!」
「ありがと♪」
「もーっ」
「そんなに可愛くしてたら、襲っちゃうよ?」

と言ってみると、リンの顔が真っ赤になって…何て言うかもどかしい気持ちだ。横を向きながら拗ねている姿がまた可愛い…。

「レンの変態ッ」
「嘘つけ。ほんとは好きな癖に?」
「レンのばか。」

「………あ。ちょっと俺着替えるわ。今日はマスター仕事でしばらく帰ってこれないらしいから俺が飯作らないと…」
「え?ご飯の材料は?」
「昨日マスターが買いだめしといてくれたから、一週間くらいの飯はだいじょぶ。無くなったら買いにいけばいいし…」
「そうなんだ…
てここで着替えないでよΣ」
「だってここで着替える意外どこで着替えるんだよ?」

ん?なんかリンがまた真っ赤になったような…
てか見すぎじゃねーか!?そんなに俺の裸見たいのか?

「う…うん。」
「変なリン。…あんまり見ないでくれない?」
「うぁあ!!ごめん!」
「…リン?」
「…………何でもないっ////」


取り合えず飯作ってくるかな


「リン〜?ちょっと飯作ってくるから待っててな?」
「…うん。」








わーい
リンちゃんフラグフラグ〜♪


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あきゅろす。
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