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第五章
事の原因はやはりあの人


「カノンさんって面白い方ですね」

「はぁ、それはありがとうございます」


意味がわからなかったがとりあえずここはお礼を述べた。


(会話がなかなか噛み合わない…)


ずっと微笑んでいるレギュラスの視線にカノンは居心地が悪く感じられた。そして、あることに気付いた。


「そういえば、勝手にレギュラス君と呼ばせてもらってるけど、不快じゃない?」

「構いませんよ。カノンさんの方が年上ですから」

「えっ?」

「僕は来年ホグワーツに入学するんですよ」

「そうなんだ」


ホッと安堵したのも束の間、カノンはそういえばと思った。


(私、男としてホグワーツに通ってるよね?だったらなんでイーグさんの所に私がいるのを皆知ってるんだろう?)


難しい顔をして考え込むカノンにレギュラスは首を傾げた。


「カノンさん?」

「あの、そういえばどうしてここにいる皆さんは私がイーグさんの所にいると御存じなんですか?」

「それですか。それはあの人自ら宣伝しているようなものですからね」


テラスから見えるイーグに向けてレギュラスは苦笑いを浮かべていた。


(全ての元凶はやっぱりあの人か…)


カノンは冷めた視線でイーグを見ていた。カノンの中でイーグはどんどん下に見られるようになった。







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あきゅろす。
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