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第五章
焦りとお酒


「そういえば、カノンさんはどこの学校に通っているんですか?」

「えっ?あ、えとぼ、ボーバトンです」

「じゃあ、学校が違うんでなかなか会えないですね」

「そ、そうですね・・・」


レギュラスに嘘をついているのが少し心苦しく思ったが、カノンは何とか貫き通すことに努めた。そして、自分を誤魔化す様に手に持っていたグラスを一気に煽った。これにはレギュラスが目を見開いていた。


「カノンさん。そんなに一気にいくと…。といいますか、それお酒ですよ?」

「だ、だいひょうぶれす」


レギュラスが心配するほど、すぐに顔が赤くなり、呂律が回らない状態にもかかわらず、カノンはそう言って手を振った。その様子に説得力がないなと思ってレギュラスはカノンのために何か水を持ってこようとしたが、それは別の人物によって遮られた。


「ほらよ」


この場にいるのが不思議なのか、レギュラスの瞳が驚愕の色をした。
シリウスはカノンの目の前に水の入った杯を渡すとそれを飲むように指示した。カノンもカノンでありがとうございますと言ってから飲んだ。







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あきゅろす。
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